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匡廬 : ウィキペディア日本語版
廬山[ろざん]

廬山(ろざん、中国語ではLushan)は中国江西省九江市南部にある名山。峰々が作る風景の雄大さ、奇絶さ、険しさ、秀麗さが古来より有名で、「匡廬奇秀甲天下」(匡廬の奇秀は天下一である)と称えられてきた(匡廬とは廬山の別名)。廬山国家風景名勝区に指定されているほか、廬山自然公園としてユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されている。また「廬山第四紀氷河地形国家地質公園」としてジオパークにも指定されており、ユネスコの世界ジオパークネットワークにより認定されている。
== 概要 ==

廬山は、長江鄱陽湖畔からも見える高山である。東北から西南方向に山並みが伸び、最高峰である漢陽峰は海抜1,474メートルに達し、山脈全体の面積は282平方キロメートルになる(廬山風景区は廬山を中心とした302平方キロメートルが指定されている)。東は鄱陽湖に依り、南は滕王閣を望み、西は京九線が走り、北には長江が流れている。
廬山は、四周を断崖絶壁に囲まれ、近づきがたい雰囲気が漂っているが、山頂付近にある牯嶺一帯には広くて浅い谷(東谷と西谷)があり、雲や霧が漂い渓流が流れ、風景の美しさで知られる保養地になっている。廬山は、莫干山・北戴河・雞公山とならぶ中国四大避暑地とされている。森林覆蓋率は76.6パーセントに達し、植生の豊かさでも知られる。
廬山は、古来より名勝として知られ、東晋の田園詩人で九江の人・陶淵明の「飲酒二十首」其の五に
: 「菊を採る東離の下、悠然として南山を見る」
と歌われたのをはじめ、李白白居易ら多くの詩人に歌われている。
また、宗教的な聖山としても古くから名高く、古くは後漢安世高が住したことで知られ、中でも「虎渓三笑」の故事で知られる、東晋の慧遠が住した東林寺で有名である。
毛沢東中国共産党高官も、避暑地である廬山に山荘を構えていた。1959年、廬山で開かれた中国共産党政治局拡大会議(廬山会議)では、国防部長・彭徳懐が追放されるなど、中国現代史の舞台ともなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mount Lu 」があります。



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