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医療の倫理ジレンマ[いりょうのりんりじれんま] 医療の倫理ジレンマ(いりょうのりんりじれんま)は、医療の現場でしばしば用いられる臨床用語で、ある医療行為の倫理的妥当性あるいは倫理的根拠を論じる際、拠り所とする倫理原則によって、全く異なる結論が導かれてしまう状態を指す。 たとえば、「末期癌が発見された高齢者にその予後を告知するべきか」という問題が生じた場合、自律(autonomy)という倫理原則を倫理的根拠にして考えると「患者の自律を重んじて告知するべき」という結論が導ける一方、無加害(non-malficience)という倫理原則に依拠すると「患者にショックを与えるような告知は避けるべき」という全く逆の結論が導き出せる。「告知をするべきか/しないべきか」という臨床的問題を、「自律と無加害のいずれの倫理原則を重視するべきか」、という倫理問題のレベルで考えた際の、臨床現場での葛藤が、医療の倫理ジレンマである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「医療の倫理ジレンマ」の詳細全文を読む
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