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十三無靠 : ウィキペディア日本語版
十三不塔[しーさんぷーたー]
十三不塔(シーサンプーター、シーサンプトウ)は、麻雀におけるローカル役のひとつ〔ただし、横山竜介大村元『麻雀シリーズ3 わたしにもわかる マージャン役と点数の数え方』 西東社、1980年 p73 によれば、ローカル役ではなく、正規役として紹介されている〕。親は配牌時、子はチー・ポン・カンのない第一ツモ完了時に、刻子順子がなく、搭子さえできていないバラバラの状態で、かつ、雀頭として対子がひとつだけある状態〔井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社1997年、ISBN 9784831901187、p27。新報知ルールでは「配牌で搭子が1組もなく第1ツモの時点で対子、つまり雀頭ができてアガリとするというもの」と定義されている。なお、新報知ルールでは流し満貫とともに十三不塔を和了役から除外している。〕を、特別に役満としたもの。ただし、地域や時代によって役の定義に揺れがあり、また、四面子一雀頭の原則に外れる役であることから、現在ではほとんど採用されていない。なお、十三不塔と関連性の強い十三無靠と十四不塔、および牌姿の似た七星無靠についても本記事であわせて解説する。
搭子が無いという意味では十三不搭となるはずだが、書籍等でも塔の字で表記されることが多く、表記に揺れが見られる。なお歴史的経緯から言えば後述のように十三ヤオ九すなわち国士無双13面待ちの別の言い方が十三不塔の名の由来である。条件を満たす牌の組み合わせは約1万分の1〔麻雀の数学 によると「392207353774080÷4250305029168216000=約0.00009228 (約1/10837)」の確率〕であり、これを親の配牌時と考えても、およそ33万分の1で発生するとされる天和よりは出現しやすく、並の役満程度の頻度に相当する〔例えば麻雀格闘倶楽部の集計例では十三不塔は採用されていないものの、天和と地和を合算した回数よりもさらに33倍以上多く出現する役満としては、大三元、四暗刻、国士無双が該当する。〕。ルールによっては役満ではなく流し満貫と同様の変則満貫とする場合〔神保賢雀会『2日で覚える(3色刷)初歩の麻雀』日東書院、1996年、ISBN 9784528004467〕〔せいとう企画 『初めての人のための即実戦麻雀ゲーム入門』竹内書店新社、1999年、ISBN 9784803500721〕もある。
== 概要 ==
十三不塔の成立条件は、親は配牌、子はチー・ポン・カンのない第一ツモにおいて、雀頭が一つあることと、それ以外の塔子が一つもできていないことの2つ。もちろん順子や刻子があってはならない。ロンアガリは認められず、他の役とも複合しない。
(例)
この例では、面子はおろか両面塔子・嵌張塔子・辺張塔子いずれもできておらず、九萬の雀頭がある以外はすべてバラバラの状態である。
十三不搭は配牌時に、刻子・槓子・順子・対子・搭子が一切ない状態を指す。即ち、配牌時に2牌以上同じ牌が一切ないことと、同色の数牌が2牌以上あるときに、その差が3以上であることが条件となる。この条件を満たすためには、一色の数牌につき最高3牌までしか使用できない。そのため、三色合わせて最高9牌までしか使用できないため、字牌は最低でも4牌必要となる。逆に字牌は最高7牌までしか使用できないため、数牌は三色合わせて最低6牌必要となる。
なお、すべて么九牌で構成した役は十三么九と呼ばれ、後に国士無双と呼ばれるようになる(後述)。
ただしローカル役の常で、細部もしくは定義そのものが異なっている場合がある。雀頭の有無やどの時点で十三不塔を宣言できるかについて後述のようにいくつかのバリエーションが存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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