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十二因縁 : ウィキペディア日本語版
十二因縁[じゅうにいんねん]

十二因縁 (じゅうにいんねん)、あるいは、十二縁起(じゅうにえんぎ、, ドヴァダサンガ・パティッチャサムッパーダ、, ドヴァーダシャーンガ・プラティーティヤサムトパーダ)は、仏教用語の一つ。苦しみの原因は無明より始まり、老死で終わるとされる、それぞれが順序として相互に関連する12の因果の理法をいう。この因果関係を端的に表現したのが「此縁性」である。
鳩摩羅什訳(旧訳)では十二因縁とし、玄奘訳(新訳)では十二縁起と訳す。他にも十二支縁起十二支因縁などと表記する場合がある。
== 概要 ==
阿含経』では釈迦が、自らの苦を解決する道が正しかったかどうか、この十二支によって確認したとあり、人間が「」を感ずる原因を順に分析したものであることを説いている。〔十二因縁には大乗仏教般若心経にみられる、「受(vedanā)、想(saṃjña)、行(saṃskāra)、識(vijñāna)」のうちの「想(saṃjña)」が存在せず、順序も異なっている。〕
古い経典では、十二因縁の順観(anuloma)と逆観(paTiloma)によると説いているが、これは迷いの事実がどのようなものであるかを正しく知ることが、とりもなおさず悟りであり、この十二因縁が迷の事実を示している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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