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十八史略 : ウィキペディア日本語版
十八史略[じゅうはっし りゃく]
十八史略』(じゅうはっし りゃく)は、南宋曾先之によってまとめられた中国の子供向けの歴史読本。三皇五帝の伝説時代から南宋までの十八の正史を要約し、編年体で綴っている。
==内容==
最も古い刊行時期は至治年間(1321年 - 1323年)である。曾先之がまとめたものは2巻本だが、その後、の陳殷によって帝王世紀や朱子学の書を元に注釈を加えられ、現在と同じ7巻本となった。さらに明の中期、劉剡が(朱熹の『資治通鑑綱目』に従い)三国時代の正統王朝をからとするなどの改変を行なった。
陳殷は中国の歴史を簡単に理解するために正史(次項参照)の中から記述を抜き出して作られたものと述べているが、現在の研究では『資治通鑑』などからの抜き書きも多いことが判明している。野史(勅選書以外の民間人によって書かれた歴史書)も多く取り入れられている。特に北宋南宋に関しては曾先之の在世中に『宋史』が完成しなかったため、野史類や著者・関係者の保有する記録類に頼るところが大きかったと考えられている。
その内容・性格は、子ども向け教科書的なものであり、抄本である。現代中国の歴史書としては、宋代までの歴史の抄本という事で価値は失われており、著者の曾先之の名も忘れられている事が多い〔高島俊男、"文化輸入国の悲哀"、『お言葉ですが・・・(3)明治タレント教授』、p.132-133、「その内容、性格は、子ども用の教科書というところであり、今の日本で言えば「日本歴史ものがたり」といったふうなもので、歴史上の有名な話はたいがい拾ってある。アンチョコのような本だから寿命も短い。今の中国にはもうないし、曾先之と言う名前も残っていない。」、文春文庫、2002年10月10日、文藝春秋、ISBN 4167598043〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「十八史略」の詳細全文を読む



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