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十分統計量(じゅうぶんとうけいりょう)とは、十分性を持つ統計量を指す。統計量が十分性を持つ、また十分であるとは、その統計量が下記の性質を満たすことを指す。 : ある統計データに対し、それが従う確率分布を示す母数 ''θ'' に対応するその統計量の値が決められた条件下で、データが出現する条件付き確率分布が、もはや''θ'' にはよらない。 直感的にいうと、「母数''θ''(直接は求められず、推定しかできない)に対する十分統計量は、''θ'' の統計学的推定に関する限り、データから得られる情報を漏らさず含んでいる」ということになる〔例えて言えば、二つのさいころの目の和だけで物事が決まり、個別の目の組み合わせについては無関係となる場合には、目の和だけで話が十分ということを指している。〕。 十分統計量はロナルド・フィッシャーによって導入された、統計学的推定において基本的な概念である。 ==定義== 確率変数''X'' に対する統計量''T''(''X'') の値が与えられた条件下で、データ''x'' の従う条件付き確率分布が母数 ''θ'' と独立である場合、かつその場合に限り、「''T''(''X'')は''θ'' に対して十分である」という。すなわち: : 簡単に書けばである。従って : である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十分統計量」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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