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十島村(としまむら)は、鹿児島県、東シナ海上の各島を行政区域とする村である。村役場は1956年から鹿児島市にある。これは、国や県に対応する業務が多く、役場が島内にあると交通費などがかさむためである〔羽原清雅「」 帝京社会学第21 号(2008年3月)、p.32〕。 中心となる島は中之島である。また、口之島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島・宝島にも住民がいる。 1908年(明治41年)に島嶼町村制により設置され、1952年(昭和27年)に本土復帰し、日本国の地方自治法が適用される以前に存在した、現在の三島村の区域を含む自治体である十島村(じっとうそん)についても記述する。 == 地理 == 最北の口之島から最南の横当島までの距離は直線で約160kmで、”日本一長い村”としても知られる〔かごしまの日本一 - 鹿児島県、2015年4月27日閲覧。〕。各島には平家の落人伝説が語り継がれている。豊かな自然と独自の文化、天然の温泉は人々を魅了し年間を通してダイバーや釣り人、観光客が絶えない。 ; 口之島 13.3km²(125人) : 十島村で最も北に位置し、十島村の玄関口である。人口は中之島に次いで多い。日本最古の野生化牛(純血種・口之島牛)が野山に群れをなしており、島民と共存している。なお純血種は口之島を含めて全国で2箇所しか生息しておらず、かつ野生は口之島のみである。島民にとって牛は友であり、かけがえのない財産である。 : 周囲20km、燃岳(もえだけ)を中心とした火山島であり、最高点は前岳の628m。 ; 中之島 34.5km²(155人) : 十島村で最も人口が多く、かつては村役場の所在地であった。村役場の移転後も唯一村役場支所や駐在所、民俗資料館や天文台が置かれ実質村の中心地である。 : 周囲32km、最高点は御岳(トカラ富士)の979m。 ; 諏訪之瀬島 27.8km²(63人) : 日本でも指折りの活火山を有する火山島である。現在も活動中で、最高峰の御岳山頂付近では噴煙が見られる事がある。 : 周囲27km、最高点は御岳の799m。 ; 悪石島 7.5km²(77人) : 学童疎開船「対馬丸」の撃沈地点に最も近い島である。島内には慰霊碑が設けられている。 : 周囲13km、最高点は御岳の584m。 ; 平島 2.1km²(78人) : 平家落人伝説が伝えられており、島名の由来にもなっている。 : 周囲7km、最高点は御岳の243m。 ; 小宝島 1km²(49人) : 周囲5km、最高点は竹の山の103m。 ; 宝島 7.1km²(128人) : 十島村で最も南に位置する有人島。イギリスの海賊キャプテン・キッドが財宝を隠したという伝説が伝えられており、島名の由来との説もある(他にもトカラが訛った、平家が金・銀・銅を求めてやってきた(実際銅山があった)など種々の説がある)。このため、幕末期から明治にかけて欧米のトレジャーハンターによる略奪が頻繁に起こったほどである。 : 周囲14km、最高点はイマキラ岳の292m。 ; 臥蛇島 4.1km²(0人) : かつては有人島であったが1970年7月28日、最後の4世帯15人が移住したために無人島となった。島の周囲が好漁場であること、またダイビングスポットになっていること等から島の周囲に寄りつく船は多いが船着き場から集落跡までの経路が相当危険な状態にまで荒廃しているため、島への上陸は公には認められていない。 : 周囲9km、最高点は御岳の497m。 ; 小臥蛇島 0.5km²(0人) ; 小島 0.36km²(0人) ; 上之根島 0.54km²(0人) ; 横当島 2.76km²(0人) : 十島村で最も南に位置する。2つの火山島が狭い洲で接続して、1つの島になっている。島の周囲が好漁場であるため、島の周囲に寄りつく船は多い。島への上陸は可能だが港や船着き場が無いため、艀やボートで上陸する事になる。 : 周囲10km、最高点は東峰の495m。 なお、7つの有人島と臥蛇島の合計8つは、大字として用いられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十島村」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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