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十年式手榴弾[じゅうねんしきてりゅうだん]
十年式手榴弾(じゅうねんしきてりゅうだん)は、1921年(大正10年・皇紀2574年)に大日本帝国陸軍(以下陸軍という)で開発された手榴弾である。 == 概要 == 日露戦争以後、明治40年に制式化された手榴弾の後継として研究が進められた物で、第一次世界大戦中にヨーロッパの国々などで使用していた手榴弾を参考に開発が進められた。研究当初は三八式歩兵銃用の小銃擲弾(ライフルグレネード)としての使用が進められていたが、三八式歩兵銃では小口径・長銃身のために擲弾としての使用は実戦には不向きであることが判明した。そこで陸軍では、第一次世界大戦でドイツ軍が信号弾の発射に使用していた発射機を参考とし、陸軍が開発した擲弾筒「十年式擲弾筒」の擲弾兼用の手榴弾として、大正10年(1924年)に十年式手榴弾として正式化した。 特徴として十年式手榴弾の本体上部には発火用の信管が、下部には擲弾発射時の推進用装薬室(ブースター)が装着され、本体表面には爆発後に生成破片が十分な密度で飛散することを意図して溝が設けられた。信管部分は暴発防止用の真鍮製被帽で保護され、さらにその上から安全栓(安全ピン)が装着されていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十年式手榴弾」の詳細全文を読む
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