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千曲市[ちくまし]
千曲市(ちくまし)は、長野県の北部、北信地方の千曲川中流域に位置する人口約6万4千の市である。2003年(平成15年)9月1日、更埴市、埴科郡戸倉町、更級郡上山田町の三市町の合併により誕生した。市役所は更埴庁舎、戸倉庁舎、上山田庁舎で機能を分散する。 == 概要 == 旧・戸倉町と旧・上山田町は全国的に戸倉上山田温泉として知られ、善光寺詣りの精進落としの湯として明治期の開湯から100年余りの歴史を有する名湯の地。 旧・更埴市は、古墳時代には科野国造が置かれた地域と推定され、科野国の豪族の墳墓とされる東日本最大級の前方後円墳である森将軍塚古墳を含む埴科古墳群を有する。また、江戸期の善光寺街道最大の宿場町として、また明治期に北信随一の商都として栄えた稲荷山宿があり、事実上の北国街道と北国西街道の合流点であり、更に善光寺街道から谷街道(北国街道の脇道松代道)が分岐する交通の要衝であった。現在も長野自動車道と上信越自動車道の合流点である更埴JCTが置かれている。他に江戸期の松代藩により植えられた杏林がある森地区は「あんずの里」として知られ、南の冠着山(別名「姨捨山」)は、古今和歌集(905年序)の和歌にも登場する平安時代からの名勝地で、深沢七郎が楢山節考(1956年)の基とした姨捨伝説が残る。 2003年合併特例法の在任特例を使い、合併前市町の議員56名がそのまま残った。この状態に対し、住民グループが疑問を抱き「議会解散の直接請求」を行うための住民投票を行うべく活動を行い、5月28日までに有権者の3分の1を上回る19,738人の署名を集め、7月11日に住民投票が行われることが決定したが、6月15日47名の全議員が辞職し住民投票は中止になった。定数24の出直し市議選は7月18日告示、投票25日で実施された。この事象は後の全国の合併事例に大きな影響を与えた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「千曲市」の詳細全文を読む
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