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半子嚢菌
半子嚢菌綱(Hemiascomycetes)は、子嚢菌門に属し、子実体を作らない特徴でまとめられた群として提唱され、出芽酵母が含まれた。ただし現在では使われていない。以下にあるのは過去の話である。新しい情報については最後を参照のこと。 == 概説 == 子嚢菌門に含まれる菌類は、接合の後に減数分裂によって内生胞子を形成する。この胞子を含むものを子嚢というが、ほとんどの子嚢菌は子実体を形成してその中にこれを作る。しかし、子実体を作らず露出した子嚢を作るものもあり、これをこの半子嚢菌という。 これに含まれるものはコウボが多く、糸状菌であっても、コウボに近い性質を持つものも多い。酵母の場合、細胞の接合によって複相の細胞が形成され、その内部で減数分裂を生じ、その細胞がそのまま子嚢となる。糸状菌の場合、菌糸の一部で接合が起こり、やはり接合した細胞が子嚢に変わる。また、それ以外の子嚢菌では子嚢には4個か8個の子嚢胞子が1列に並ぶのが普通であるが、その点でも例外が多い。そのような観点から、子嚢菌類中では原始的な群であると考えられていた。現在の体型でも、ここに所属させたものの多くは主要な群から分けられ、やはり原始的なものが含まれていると考えられている。なお、すべてのコウボがこの群に所属する訳ではなく、担子菌系のコウボなどもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「半子嚢菌」の詳細全文を読む
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