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南極周回流 : ウィキペディア日本語版
南極環流[なんきょくかんりゅう]

南極環流(なんきょくかんりゅう、Antarctic Circumpolar Current)とは、地球自転の影響によって発生する南極大陸の周りを西から東に向かって1周する海流環流)のことである〔海洋の循環 気象庁 〕。なお、西風海流南極周極海流環南極海流とも呼ばれる。
== 概要 ==
南極環流の流れの中心は太平洋インド洋では南緯50度付近、大西洋では南緯60度付近にある。流速は0.5ノット以上にはならないようだが、流幅が広く、しかも厚さが3000m以上であるため、流量は毎秒およそ1億トンにも達する莫大な量となっている。流路は海陸の分布や海底地形の影響を受けて多少変化する。すなわち、大西洋中央海嶺の南端、インド洋のケルゲレン海台東太平洋海嶺の末端など海底の浅いところでは流向が北側に曲がり、これらを乗り越えると南側に曲がる。なお、この東向流の内側南極大陸沿海には西向きの極流があるといわれている。
ところでこの南極環流が、南極の周りを還流している海流だとは言っても、同じ水塊がぐるぐると回っているのではない。すなわち3つの大洋の水塊との間には西東オーストラリアペルーフォークランドブラジルアガラス海流などによって水塊の交換が行われている。また、この還流を横断する方向には深層までの南北循環が存在し、水塊の交換がここでも行われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「南極環流」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antarctic Circumpolar Current 」があります。



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