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南海2001形電車 : ウィキペディア日本語版
南海2001形電車[なんかい2001がたでんしゃ]
南海2001形電車(なんかい2001がたでんしゃ)は、南海鉄道(現・南海電気鉄道)が製造した電車の1形式である。
初期には電第9号形(電9形とも)モハ301形と呼称された。
南海鉄道が大阪 - 和歌山間で並行して走る阪和電気鉄道(現・西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線)への競合対策用として1929年より製造を開始した大型鋼製電車である。
当時日本最大級の20m級車体に、主電動機として150kW級モーター4基を搭載し、こちらも電車としては日本最大級となる800馬力の大出力を発揮した。
戦前の南海を代表する電車であり、当時の南海社内では「大型」の呼称が用いられ、特急急行用として長らく愛用された。1936年には日本初の「冷房電車」にもなっている。
ペアを組む制御車の電附第12号形(別名電付12形ないしはクハ911形、のちクハ2801形)及びクハ2851形(18m級車体)も含めて合計45両が、南海鉄道時代の1929年から、現・南海電気鉄道成立後の1950年まで21年の長期にわたり断続的に製造された。
== 概要 ==
昭和初期の関西私鉄では、1927年に第1陣が竣工した、19m級車体に150kW〔厳密には149.2kW。日本馬力換算で約200馬力。〕級主電動機を4基搭載する画期的大型電車である新京阪鉄道P-6形〔のち京阪電気鉄道に合併後デイ100形に改称し、京阪神急行電鉄合併後は100形となる。〕を皮切りに、19mから20m級の車体と200馬力級の大出力モーターを備える大型高速電車が各社で続々と輩出されていた。本形式もその潮流上に位置する形式である。
もっとも、その一方で主電動機については、自社線の架線電圧が直流600Vであったことから、直流1500V電化の他社向け大型高速電車と比較して厳しい条件の中で、従来電車用大出力電動機の実績のなかった日立製作所製の主電動機〔ただし、日立製作所は電気機関車用主電動機の製造では国鉄ED15形電気機関車用を筆頭に多くの実績があった。〕を思い切って採用していることは本形式の大きな特徴である。
600V電化のハンデキャップがありながら、本形式の車両としての基本性能は、1500V電化の並行線である阪和電鉄が擁した、同じ800馬力車のモヨ100・モタ300を凌駕し得る水準にあった。
しかし、本形式は大電流・大出力の重量級車ゆえに経済性の面では難があり、そのため南海は1933年から普通・区間列車用として、「中型」ことモハ1201形を量産した。こちらは経済的な定格出力75kW=100馬力〔実際には1500V用の主電動機を600Vで使用することに伴う熱容量の余裕から、120馬力級として扱われた。〕の三菱電機MB-146-SFR形主電動機を搭載する18m級車で、2001形と並んで1930年代の南海電車を代表する存在となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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