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皇帝祭祀[こうていさいし]
皇帝祭祀(こうていさいし)とは、中国の皇帝が執り行った国家祭祀。中国の皇帝は皇帝祭祀を行うことにより、祭祀王権としての側面も持った。 ==定義と特徴== 皇帝祭祀は秦の始皇帝に始まる。漢代には祭祀制度として整えられ、周以来の「天子」と、始皇帝以来の「皇帝」が祭祀制度においても使い分けられていた。 皇帝祭祀は、史書では郊廟としてあらわれており、皇帝の祖先を祭る宗廟で行われるものと、都の郊外で行われる郊祀に分けられる。また、郊祀は天の主宰神への祭祀である南郊と、地の自然神への祭祀である北郊とに大きく分けられる。 唐では皇帝祭祀の体系が整えられ、『大唐開元礼』にまとめられた。宋以降『大唐開元礼』は国家儀礼書の典範として重んじられた。『大唐開元礼』は、国家祭祀を大・中・小に大きく分けている。 皇帝祭祀は漢民族の王朝だけでなく、南北朝時代の北朝や遼、金、元、清などの異民族王朝でも行われており、多少の変容はしつつも皇帝制度とともに継続された。また日本の天皇が執り行う宮中祭祀(新嘗祭など)にも影響を与えた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「皇帝祭祀」の詳細全文を読む
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