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南鐐二朱銀[なんりょうにしゅぎん] 南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)とは、江戸時代に流通した銀貨の一種で、初期に発行された良質の二朱銀を指す。 == 概要 == 本来江戸時代の銀貨は秤量貨幣であるが、南鐐二朱銀は金貨の通貨単位を担う計数貨幣として「金代わり通用の銀」と呼ばれ、「南鐐」という特別の銀を意味する呼称を冠した。 形状は長方形で、表面には「以南鐐八片換小判一兩」と明記されている。「南鐐」とは「南挺」とも呼ばれ、良質の灰吹銀、すなわち純銀という意味であり、実際に南鐐二朱銀の純度は98パーセントと当時としては極めて高いものであった。 明和9年9月(1772年)に勘定奉行の川井久敬の建策により創鋳される。寛政の改革時に一旦鋳造停止されたが、程なく発行が再開された。文政7年(1824年)には改鋳されてほぼ同質の新型の南鐐二朱銀が発行された。 正式名称については『銀座書留』などに「貮朱之歩判(にしゅのぶばん)」あるいはこれを略して「貮朱判(にしゅばん)」と記述しており、小判および一分判に並ぶ貨幣として南鐐二朱判(なんりょうにしゅばん)と呼ぶべきとする説がある〔三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社、1996年〕。
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