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単眼症[たんがんしょう]
単眼症(たんがんしょう、cyclopia サイクロピア)は、先天奇形の1形態である。本来2個あるはずの眼(目、眼球)が顔面の中央に1個しか形成されず、鼻の位置や形も異常を呈するか無形成となる。脳の形成異常に伴う重症の奇形で、症例はごく稀であり、ほとんどが死産もしくは出生直後に死亡する。ヒトのみならず動物にもみられる。 == 発生 == 全前脳胞症と呼ばれる中枢神経の形成異常のうち、最も重症例に起こる。胚の初期(ヒトの場合、受胎後5週目から10週目)には前脳胞という部分が2つに分離して大脳の左右両半球が形作られるが、この過程が阻害されると大脳が左右に分割せず、ひとかたまりのまま低形成に至る。軽度であれば大脳の機能低下に伴う知的障害、運動障害が見られる程度であるが、重度になると顔面部の2分化も行われず、単眼症になる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「単眼症」の詳細全文を読む
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