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博多井筒屋 : ウィキペディア日本語版
博多井筒屋[はかたいづつや]

株式会社博多井筒屋(はかたいづつや)は、かつて福岡県福岡市のJR博多駅博多口にあった日本の百貨店で、地場大手百貨店井筒屋の子会社。
== 概要 ==
博多井筒屋が入居していた博多駅旧駅ビルは、国鉄時代の1963年(昭和38年)に今の福岡市営地下鉄祇園駅付近から現在地に同駅が移転した際に開業した。翌年にはユニードの母体企業を経営していた渕上家が「大光百貨店」を、また専門店街として「専門大店」が同時に開業したが、開業からまもなく1964年(昭和39年)7月に撤退した。このため、駅ビルの運営会社である博多ステーションビルが後継テナントを探していたところ、福岡市への進出を目指していた井筒屋が名乗りを上げた。井筒屋は1965年(昭和40年)に子会社として株式会社博多井筒屋を設立、翌1966年(昭和41年)に店舗営業を開始した。
博多駅ビルには他に核となる大型の商業施設が無かったこともあり、以後およそ40年にわたって、博多駅周辺地域の商業拠点として旅行客や駅周辺で働く人達に利用された。井筒屋としても、赤字店ではあったものの連結売上高には大きく貢献していたことから、県都・福岡市における拠点として小倉・黒崎の北九州2店とともに重要視していた。
九州旅客鉄道(JR九州)が九州新幹線の博多駅乗り入れに伴う新駅ビルを建設する方針を決定した際に、井筒屋側は百貨店として引き続き入居を希望したが、核テナントは阪急百貨店博多阪急)となった。核テナント決定後も井筒屋は入居を要請する構えを見せていたが、交渉の長期化が博多駅の解体工事に影響を及ぼし、新駅ビル完成が九州新幹線開業に間に合わない恐れがあったことから断念し、2007年(平成19年)3月31日の営業を最後に閉店した。
閉店に伴い、井筒屋は株式会社博多井筒屋を解散し法人としても消滅した。このため、福岡市での事業については井筒屋本体が手がけることとなり、2007年(平成19年)11月2日に本体直営店「SALON DE IZUTSUYA U」を博多リバレインイニミニマニモへ出店したが、売り上げ不振が続き2009年(平成21年)6月30日に閉店、福岡市内から完全に撤退した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「博多井筒屋」の詳細全文を読む



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