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卵鞘 : ウィキペディア日本語版
卵[たまご]

(たまご、らん)とは、動物メスが未受精卵細胞や、受精し胚発生が進行した状態で体外(外環境)へ産み出される雌性の生殖細胞と付属物の総称である。このため、生殖を目的として外部に放出(産卵)されるは、その多くが周辺環境と内部を隔てる構造を持ち、幾らかでも恒常性を保つ機能を持つ。この保護機構は種により異なる。なお、卵細胞そのものを卵という場合もある。
大きさとしては、直径約100μmウニの卵から、長径約 11cm のダチョウの卵まで、様々な卵が存在する。なお、卵黄自体は一つの細胞である。このため2000年代現在、確認されている世界最大の細胞は、ダチョウの卵の卵黄である(ダチョウ目ヒクイドリ)〔多核体には、粘菌変形体のようにさらに大きい物もある。〕。
体外に産み出されるは、卵細胞、あるいは多少発生の進んだと、それを包む構造からなり、場合によっては発生を支持する構造を内部に持っていたり、外部に囲いがあったりするものもある。また発生に消費されるエネルギーとして脂肪が蓄えられているものも多く、このため卵自体は他の生物にとって大変優れた食料ともなる(後述)。
== 外壁 ==

多くの海産無脊椎動物の卵は、卵細胞の形で放出され、受精膜のみにつつまれて発生が進む。
爬虫類昆虫など、陸上に産卵される卵は表面に膜を持つことで水分の蒸発を防ぐ。これにより乾燥した陸上での生活を可能にしている。また、は虫類は胚膜を形成し、これが陸上での胚の発生を支える。
鳥類や一部のカタツムリの卵は表面に炭酸カルシウムの殻(卵殻)をもち、内部を保護している。
多くの哺乳類は、受精卵は母親の胎内に留まり、そこで成長する胎生であるが、カモノハシ目カモノハシハリモグラは、弾力のある殻をもった卵を産む「卵生」の哺乳類である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Egg 」があります。



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