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厚見王(あつみおう/あつみのおおきみ、生没年不詳)は、奈良時代の官人・歌人。天武天皇の孫で、舎人親王の子。官位は従五位上・少納言。 天平勝宝元年(749年)4月に無位より従五位下に叙される。同6年(751年)太皇太后・藤原宮子の葬儀の御装束司(みそうぞくし)となる。同7年(755年)11月の少納言在任時に伊勢神宮の奉幣使となる。同9年(757年)5月に従五位上に昇叙される。それ以後の消息は不明。 『万葉集』に3首の歌を載せる。 *かはづ鳴く神奈備川に影見えて今や咲くらむ山吹の花(8-1435) *『新古今和歌集』(春下0161)など多くの和歌集に入集されており、後世まで名高い歌だった。 *朝に日に色づく山の白雲の思ひ過ぐべき君にあらなくに(4-668) *屋戸にある桜の花は今もかも松風疾み土に散るらむ(8-1458) *久米女郎(くめのいらつめ)との相聞歌の贈歌。 == 参考文献 == *坂本太郎・平野邦雄監修『日本古代氏族人名辞典』吉川弘文館、1990年。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「厚見王」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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