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原子単位系(げんしたんいけい)は、素粒子物理学や原子物理学、量子化学において、数式の表現を簡潔にするために採用される自然単位系〔IUPAC Gold Book - atomic units 〕。 長さ(ボーア半径、a0)、質量(電子の静止質量、me)、作用(プランク定数、)、電荷(電気素量、e)、エネルギーのうち4つを基本単位として選び、その他の物理量は組立単位とする。したがって、原子単位系では時間は組立単位 /Eh で表現される〔(独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター訳・監修, "国際文書第8版 (2006) 国際単位系(SI)日本語版" , BIPM原文 〕。 原子単位系には、エネルギーの基本単位としてハートリー(hartree または Eh)を用いるハートリー原子単位系の他、リュードベリ (rydberg または Ry)を用いるリュードベリ原子単位系〔H. SHULL & G. G. HALL, "Atomic Units", ''Nature'' 184, 1559 - 1560 (1959). 〕などが存在しこちらもしばしば用いられる。 単位を表す記号として、a0・me・・e・Eh の代わりに、すべて atomic unit の省略形である a.u. で表すことがある。この場合、「1 a.u.(長さ)」のように、括弧書きで物理量を明らかにする必要がある。 == ハートリー原子単位系 == ハートリー原子単位系では、エネルギーの基本単位としてハートリー (hartree, Eh) を用いる。1ハートリーは、ボーア半径の距離を隔てた2つの電荷素量が持つポテンシャルエネルギーで定義される〔http://www.theophys.kth.se/~rar/files/lic.pdf〕。すなわち、クーロンの法則より次のように表現できる。 : 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原子単位系」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Atomic units 」があります。 スポンサード リンク
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