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原子燃料 : ウィキペディア日本語版
核燃料[かくねんりょう]
核燃料(かくねんりょう、)〔原子燃料とも呼ばれる。〕とは、核分裂連鎖反応を起こし、エネルギーを発生させるために相当期間原子炉に入れて使うものを言う〔核分裂性物質と同義語に使われることもある。

用語辞典(1974) p.50 『核燃料』〕。ウラン233 233U、ウラン235 235U、プルトニウム239 239Pu などを指す〔現在の技術ではまだ実用化されてはいないが、軽い核種を高速で衝突させることにより融合させることでその質量エネルギーを利用する核融合も未来のエネルギー源として期待されており、その燃料である二重水素及び三重水素も広義の核燃料と言える。
〕。
== 概要 ==
天然ウラン濃縮ウラン〔ウランはウラン235の含有量やその出自により天然ウラン濃縮ウラン劣化ウラン等に分類される。純金属合金酸化物等の固体燃料、または水溶液・溶融合金・フッ化物等の液体の燃料の形で使用する。〕など核分裂連鎖反応を起こし、エネルギーを発生させるために相当期間原子炉に入れて使うものを核燃料(nuclear fuel)と呼ぶ。
さらに、原子力基本法第三条においては「ウラン、トリウム等原子核分裂の過程において高エネルギーを放出する物質」として核燃料物質(nuclear fuel material)と呼ばれる語が定義されており、天然ウラン、濃縮ウラン、劣化ウラン〔使用済み核燃料においてウラン235の核分裂によって天然ウランよりもウラン235の含有率が減ったウランを減損ウラン(depleted uranium)と呼んで劣化ウラン(depleted uranium)とは同じ depleted uranium であっても日本語としてその訳語を区別している。 発電工学(2003) p.301、用語辞典(1974) p.117 『減損ウラン』、p.354 『劣化ウラン』
〕、プルトニウム及びこれらの化合物ならびにこれらを含む物質で原子炉において燃料として使用できるものを言う〔詳しくは核燃料物質、核原料物質、原子炉及び放射線の定義に関する政令の第一条 において、次に掲げる物質が核燃料物質とされている。
# ウラン235ウラン238に対する比率が天然の混合率であるウラン及びその化合物( = 天然ウラン)
# ウラン235のウラン238に対する比率が天然の混合率に達しないウラン及びその化合物 (= 劣化ウラン)
# トリウム及びその化合物
# 前三号の物質の一又は2以上を含む物質で原子炉において燃料として使用できるもの
# ウラン235のウラン238に対する比率が天然の混合率をこえるウラン及びその化合物 (= 濃縮ウラン)
# プルトニウム及びその化合物
# ウラン233及びその化合物
# 前三号の物質の1又は2以上を含む物質
〕。ウラン238及びトリウムは中性子照射によってそれぞれ核分裂性の 239Pu と 233U に変化するので燃料親物質と呼ばれるが、広義には核燃料物質として含まれる〔 用語辞典(1974) p.51 『核燃料物質』〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「核燃料」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nuclear fuel 」があります。



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