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原形質連絡[げんけいしつれんらく]
原形質連絡またはプラスモデスム、プラスモデスマータ(Plasmodesma)は、植物細胞〔Oparka, K. J. (2005) ''Plasmodesmata.'' Blackwell Pub Professional. ISBN 1-4051-2554-3 ISBN 978-1-4051-2554-3〕〔Plasmodesmata (www.dictionary.com) 〕や一部の藻類の細胞の細胞壁を横切り、これらの間の輸送や通信を可能とする微小なチャネルである。この構造は全ての陸上植物に加え、車軸藻綱のシャジクモ目・コレオカエテ目や褐藻綱で見られ〔Graham, LE; Cook, ME; Busse, JS (2000), Proceedings of the National Academy of Sciences 97, 4535-4540.〕、これらの系統で独立に進化したものである。動物細胞とは異なり、全ての植物細胞は多糖の細胞壁で囲まれている。従って隣接する植物細胞は2枚の細胞壁とその間の中葉によって隔てられ、アポプラストとして知られる細胞外ドメインを形成している。小さな可溶性タンパク質や他の溶質は細胞壁を通過できるが、原形質連絡は、細胞間において制御されたシンプラスト性の細胞間輸送を可能とする。細胞分裂の際に形成される一次原形質連絡と、成熟細胞の間に形成される二次原形質連絡の2種類がある。 似たような構造として、動物細胞間に見られるギャップ結合や細胞膜ナノチューブ、植物細胞の色素体間に形成されるストロミュールなどがある。 ==形成== 一次原形質連絡は、分裂によってできた2つの新しい細胞の間で、細胞壁の形成前に小胞体の一部が中葉を横切って配置されることで形成される。ここでは細胞壁がそれ以上厚くならず、壁孔として知られる窪んだ薄い領域になる。壁孔は通常、隣接する細胞間で一対となって現れる。二次原形質連絡は、非分裂細胞の既存の細胞壁間に形成されるものである〔Lucas W., Ding, B. and Van der Schoot, C. (1993) Tansley Review No.58 "Plasmodesmata and the supracellular Nature of Plants" New Phytologist, Vol. 125, No. 3, pp. 435-476, Stable URL: http://www.jstor.org/stable/2558257〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原形質連絡」の詳細全文を読む
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