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原棘鰭上目[げんきょくきじょうもく]
原棘鰭上目(げんきょくきじょうもく、Protacanthopterygii)は、硬骨魚類の分類群の一つ。ニギス目・キュウリウオ目・サケ目およびカワカマス目の4目が含まれ、計12科94属366種が所属する。 == 概要 == 原棘鰭上目は正真骨亜区(Euteleostei、真骨類の下位分類)に所属する硬骨魚類のうち、ニギス目・キュウリウオ目・サケ目・カワカマス目の4目をまとめた一群である。1960年代後半にGreenwoodらによって提唱され、正真骨亜区の中でもっとも原始的なグループとして位置づけられている。 原棘鰭上目の分類体系は極めて不安定で、40年余りの間にその構成は何度も変更が加えられてきた〔『魚学入門』 pp.31-32〕。当初はサケ目のみが設置され、その内部に4亜目が含まれる構成であったが、Nelson(1994)によりキュウリウオ目・カワカマス目が独立の目として扱われるようになった。その後、2006年にはキュウリウオ目からニギス目が分離され、現在の4目の体系となっている。 あるグループにおいて退化している形質が別の群では特化しているなど、分類形質が複雑に入り乱れていることが、体系を不安定なものにしている一因と考えられている〔。近年はカワカマス目を本上目から除外する見解もあり、原棘鰭上目の存在基盤そのものが流動的である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原棘鰭上目」の詳細全文を読む
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