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原沢 久喜(はらさわ ひさよし、1992年7月3日 - )は、山口県下関市出身の、日本の柔道家である。階級は100kg超級。身長191cm。体重122kg。組み手は右組み。血液型はA型。段位は参段。得意技は内股、大外刈。現在はJRAに所属している〔「柔道全日本強化選手名鑑 2016」近代柔道 ベースボールマガジン社、2016年4月号〕。 ==経歴== 柔道は6歳の時に大西道場で始めた〔。早鞆高校に進学した当初は66kg級の選手だったが、その後成長を続けて3年の時には100kg超級まで階級が上がった。インターハイ100kg超級では準決勝で東海大相模高校の王子谷剛志に上四方固で敗れたものの3位となった。続く全日本ジュニアでは決勝まで進むも、王子谷に開始早々の大外落で敗れて2位だった。 2011年には日本大学に進学した〔学生紹介|原沢 久喜選手情報|日本大学柔道部 〕。2年の時には学生優勝大会の決勝で東海大学と対戦すると、先鋒で出場して一本勝ちするなど、チームは3-0で大きくリードしながらも、その後3連敗して内容で並ばれて代表戦になり自ら出場するが、王子谷に内股返で有効を取られて敗れ、チームも2位にとどまった〔 MSN産経ニュース 2012年6月24日〕。9月の学生体重別では王子谷が出場していなかったものの優勝を飾った〔 日刊スポーツ 2012年9月30日〕。11月の講道館杯では決勝で旭化成の百瀬優を2-1の微妙な判定ながら破って初優勝を飾った〔 時事通信 2012年11月11日〕。 2013年3月の全日本選手権東京予選で優勝を飾ると、4月29日の全日本選手権では準々決勝で警視庁の棟田康幸を指導3、準決勝で旭化成の垣田恭平を内股で破るも、決勝では天理大学職員の穴井隆将に指導2を取られ、指導1つ差で敗れて初出場初優勝はならなかった〔 MSN産経ニュース 2013年4月29日〕〔 時事通信 2013年4月29日〕。5月の体重別初戦では、王子谷の大外刈を防ごうとした際に右肘の関節を脱臼して棄権負けとなった〔 時事通信 2013年5月12日〕。6月の学生優勝大会では昨年に続いて2位に終わった。11月の講道館杯では3位だった。グランドスラム・東京では準々決勝で世界2位であるブラジルのラファエル・シルバに指導2で敗れたが、3位決定戦では九州電力の七戸龍を反則勝ちで破って3位となった。 2014年4月の全日本選手権では、準々決勝で王子谷に大外刈で敗れて5位にとどまった〔 MSN産経ニュース 2014年4月6日〕。11月の講道館杯では初戦で敗れたものの、グランプリ・青島ではオール一本勝ちしてIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った〔 時事通信 2014年11月21日〕。2015年2月のヨーロッパオープン・ローマでは優勝を果たした〔 時事通信 2015年2月16日〕。3月の東京都選手権でも2年ぶり2度目の優勝を飾った〔 スポーツニッポン 2015年3月9日〕。 4月からはJRAの所属となった。体重別では準決勝で王子谷に有効で敗れた。続く全日本選手権では、準決勝で苦手にしていた同期のライバルである王子谷を指導3で破ると、決勝では七戸を有効で破り、今大会初優勝を飾ることになった。しかしながら、今大会で優勝して、なおかつ国際大会でも一定の結果を残しながら、世界選手権代表には選出されなかった〔 時事通信 2015年4月29日〕〔 スポーツニッポン 2015年4月30日〕。7月のユニバーシアードでは他競技の選手や外国選手と一緒に過ごすオリンピックの予行演習の一環として出場すると、順当に優勝を飾った〔ユニバーシアード 日刊スポーツ 2015年7月4日〕〔 時事通信 2015年7月4日〕。続くグランドスラム・チュメニ では、決勝で地元ロシアの選手に内股で一本勝ちするなどして優勝を飾った〔 サンケイスポーツ 2015年7月20日〕。 10月のグランドスラム・パリでは準々決勝で王子谷を指導2で破るなどして決勝まで進むと、ブラジルのダビド・モウラを内股で破って優勝を果たした〔 時事通信 2015年10月19日〕〔Grand Slam 2015, France - DAY 2 〕。12月のグランドスラム・東京では準決勝で京葉ガスの上川大樹を指導3で破ると、決勝では七戸と対戦してお互い指導3が与えられるものの、GSに入ってから反則勝ちを収めて、今年3度目のグランドスラム大会優勝を成し遂げた。これで国際大会6連勝となった。原沢を大学時代に指導していた日大監督の金野潤はこの一戦に関して、「勇気を持って近い間合いに飛び込んだ原沢に対し、その距離を嫌がる七戸が下がったことが、最後の「指導」に結びついた」と分析した。試合後のインタビューでは、「今大会で七戸選手に勝って優勝したことで、オリンピックの代表争いの土俵に上がれたのではないかと思っています。」と述べると、七戸との差は、「今は1馬身ぐらい。冬にまた勝てば追いつける」と語った。一方、監督の井上康生は「直接対決で勝って並んだ。ここから彼らの戦いが始まる」との認識を示した〔 読売新聞 2015年12月6日〕〔 日刊スポーツ 2015年12月6日〕〔 スポーツニッポン 2015年12月7日〕〔【金野潤氏分析】飛び込んだ原沢「間合い」が勝負分けた ] スポーツニッポン、2015年12月7日〕〔 優勝選手インタビュー 男子100kg超級 原沢久喜 〕。2016年2月のグランドスラム・パリでは決勝でイスラエルのオール・サッソンを指導3で破って今大会2連覇、国際大会7連勝を成し遂げた〔 産経新聞 2016年2月8日〕。4月の選抜体重別では準決勝まで全て一本勝ちすると、決勝ではオリンピック代表争いのライバルとなる七戸を内股の有効で破って今大会初優勝を飾って、リオデジャネイロオリンピック代表が有力となった〔 日刊スポーツ 2016年4月2日〕〔 時事通信 2016年4月2日〕。 IJF世界ランキングは2380ポイント獲得で2位(16/5/2現在)〔World ranking list 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原沢久喜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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