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原田和典 : ウィキペディア日本語版
原田和典[はらだ かずのり]
原田 和典(はらだ かずのり、1970年)は、日本の音楽評論家編集者。雑誌「ジャズ批評」の元・編集長。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン実行委員。
ジャズロックブルース歌謡曲などのポピュラー・ミュージックに精通し、多数のCDの解説、監修を行なっている。父親は元ドラマーの原田季雄、いとこはサックス奏者の原博巳〔原田和典「ブログ人」 〕。
== 来歴・人物 ==
北海道旭川市生まれ。幼少時の一時期を札幌で過ごす。ジャズ好きの両親、クラシック・ギター教師の叔母、演歌好きの祖母、プロレス・ファンの祖父、ロックや落語好きの叔父の影響で、幼い頃から音楽を含むエンターテイメントに関心を持つ。家にあるドラムやギターがおもちゃ代わりだったという〔北海道新聞「北の地から北の地へ」(2011年12月18日付朝刊)〕。初めて意識した音楽は、3歳で接したソニー・ロリンズの札幌公演、及び誕生日にプレゼントされたハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』。後者については「ウサギのジャケットが良かった」と語っている〔「音の書斎II」(音楽之友社 1996年)〕。作文が学校の先生に誉められたことで執筆に興味が向かい〔北海道新聞「北の地から北の地へ」(2011年12月18日付朝刊)〕、1980年代後半に高野斗志美から文章の手ほどきを受ける〔「原田和典のHOUSE OF JAZZ」プロフィール 〕。
高校卒業後に上京し、「ジャズ批評」誌の編集部で働く。2000年から2005年までは編集長を務めた。その間の1995年には「コテコテ・デラックス」(のちに「元祖コテコテ・デラックス」として再発)を出版した。当時あまり認知されていなかったソウル・ジャズジャズ・ファンクを日本のファンに広く紹介し、そこに掲載されていた数々の作品が世界で初めてCD化された。また1998年から2003年にかけてミュージック・バードでラジオ番組「ザ・ソウル・ソサエティ」の構成、パーソナリティを務めた。
2005年に独立、フリーランスの音楽評論家として活動を開始する。その理由のひとつは、「活躍する範囲やジャンルを狭めたくない」からだという〔一期一会の現場から「元『ジャズ批評』編集長・音楽ライターの原田和典さんに聞く、ジャズの聴き方」(2011年4月4日) 〕。ニューヨークを始めとする海外にも年に数度赴き、多くの気鋭ミュージシャンを取材、紹介している。2012年からは「ミュージック・マガジン」誌でJポップ/歌謡曲のアルバム評を担当する。
熱狂的な映画ファンとしても知られ、「映画は監督よりも俳優で見るもの」という主義を持っている〔リネンのブログ「Art de Vivre」 〕。2007年にはトークショー「映画のポケット〜告白的女優論」にゲスト出演した。
大の動物好きでもあり、猫が登場するレコード・ジャケットを集めた本「猫ジャケ」、「猫ジャケ2」では全作品のコメント執筆を担当した。実家ではトイプードルの犬太郎(いぬたろう)を飼っている〔原田和典「ブログ人」 〕。
ライヴ重視の「現場主義」を貫き、「ブルーノート東京」では初日に行なわれるほぼ全ステージを取材している〔「BLOGGIN’ BLUE NOTE TOKYO by 原田和典」 〕。東京JAZZサマーソニックTOKYO IDOL FESTIVAL等にも足を運んでいる。
== 著書 ==
*コテコテ・デラックス (ジャズ批評社、1995年)
*元祖コテコテ・デラックス―Groove, Funk & Soul(ジャズ批評ブックス、1999年)
*コルトレーンを聴け! (ロコモーションパブリッシング、2005年)
*世界最高のジャズ (光文社新書、2006年)
*清志郎を聴こうぜ! (主婦と生活社、2006年)
*新・コルトレーンを聴け! (ゴマ文庫、2007年)
*Jazz Sax (The Dig Presents Disc Guide Series) (シンコーミュージックエンターテイメント、2008年) ※監修
*猫ジャケ (ミュージック・マガジン、2008年)
*原田和典のJAZZ徒然草 地の巻 (プリズム、2008年)
*Jazz Piano (The Dig Presents Disc Guide Series) (シンコーミュージックエンターテイメント、2009年) ※監修
*猫ジャケ2 (ミュージック・マガジン、2009年)
*Jazz Trumpet (The Dig Presents Disc Guide Series) (シンコーミュージックエンターテイメント、2010年) ※監修
*アイドル・ソング・クロニクル2002―2012 (ミュージック・マガジン、2012年) ※吉田豪南波一海との共著

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「原田和典」の詳細全文を読む



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