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双六古墳 : ウィキペディア日本語版
壱岐古墳群[いきこふんぐん]

壱岐古墳群(いきこふんぐん)は、長崎県壱岐市にある古墳群。国の史跡に指定されている。
== 概要 ==
壱岐島中央部に分布する古墳群で、主要古墳として前方後円墳2基・円墳4基の計6基が国の史跡に指定されている。6基はそれぞれ次の通り。
* 対馬塚古墳 (壱岐市勝本町立石東触字稗坂) - 墳丘長63メートルの前方後円墳。
* 双六古墳 (壱岐市勝本町立石東触字双六) - 墳丘長91メートルの前方後円墳(壱岐島ひいては長崎県最大)。
* 笹塚古墳 (壱岐市勝本町百合畑触字笹塚) - 直径66メートルの円墳。
* 兵瀬古墳 (壱岐市芦辺町国分本村触字兵瀬) - 直径54メートルの円墳。
* 掛木古墳 (壱岐市勝本町布気触字掛木) - 南北22.5メートル、東西18メートルの円墳。
* 鬼の窟古墳 (壱岐市芦辺町国分本村触) - 直径45メートルの円墳。
古墳群の築造は6世紀後半の対馬塚古墳に始まり、続く双六古墳の後は円墳に変わって6世紀末頃まで続いたと見られる。ただし追葬が7世紀まで行われている。壱岐島には古墳256基(長崎県の半数)が残存し、そのうち前方後円墳は10基あるが、壱岐古墳群で2基を占める。また壱岐古墳群の6基は壱岐の他地域とは異なる大規模な古墳であり、当時の首長墓の系譜をなすと見られている。副葬品としては中国産・新羅産の遺物が多く見られ、6世紀・7世紀の東アジア交流の様子も色濃く残している〔。被葬者に関しては、特に後世の文献に見える壱岐直(壱岐氏)と関連づける説があるほか、ヤマト王権が対新羅交渉に重用した人物とする説もある。なお、これら古墳群の南西近くには弥生時代の高地性環濠集落遺跡のカラカミ遺跡が所在する。
1961年昭和36年)に古墳群のうち鬼の窟古墳が「鬼の窟古墳」として長崎県指定史跡に指定され、2009年平成21年)には上記6基が「壱岐古墳群」として国の史跡に指定された(鬼の窟古墳の県指定は解除)〔〔鬼の窟古墳 (長崎県ホームページ)。〕。また、笹塚古墳・双六古墳の出土品はそれぞれ2007年(平成19年)・2008年(平成20年)に国の重要文化財に指定されている〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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