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双葉山定治 : ウィキペディア日本語版
双葉山定次[あきよし さだじ]

双葉山 定次〔「双」は「雙」の略字だが、番付では初土俵のときの誤記とおぼしき「二葉山」以外は全て「双葉山」と表記されていた。〕(ふたばやま さだじ、1912年2月9日 - 1968年12月16日)は、大分県宇佐郡天津村布津部(現:大分県宇佐市下庄)出身の元大相撲力士。第35代横綱。本名は龝吉 定次(あきよし さだじ)。
== 来歴 ==

=== 定次少年の角界入り ===
1912年2月9日大分県宇佐郡天津村布津部(現:大分県宇佐市下庄)で生まれる。5歳の時に吹き矢が自身の右目に直撃して負傷し、これが元で右目が半失明状態になった〔 【大相撲豪傑列伝】(11)69連勝のかげに身体障害あり 双葉山定次 産経新聞 2008.12.6 16:29〕〔双葉山自身は著書『相撲求道録』の中で、友達と遊んでいる最中に目を傷めのだが、吹き矢が当たったためということについてははっきりとした記憶がないとしている。〕。少年時代は成績優秀で普通に進学を目指していたが、父親が営む海運業が失敗して5000円(現在の2億5000万円に相当する)の借金を負い〔石井代蔵『巨人の素顔〜双葉山と力道山〜』(講談社)〕、兄と妹と母親も早くに亡くしている事情から、次男坊でありながらも一家の家計を支えるべく父の手伝いをしながらたくましく育つ。浪曲研究家の芝清之が作成した『双葉山物語』では、この海運業の手伝いをしているときにの巻上げ作業で右手の小指に重傷を負ったとしている〔。定次が14歳の頃、父と乗っていた船が大波を受けて転覆、龝吉父子は海に投げ出されたが、たまたま近くを通っていた船に助けられて九死に一生を得た。その後定次は別の業者に雇われることになった〔『私の履歴書 最強の横綱』〕。
定次は相撲の方はそれほど気持ちを入れていたわけではなかったが、初めて出場した相撲大会で畳屋の男と取組むことになった。だが、定次は相撲を取ったことがなかったため相手に食いつかれてしまい動けなくなった。見物人から「押せ、押せ」の声が聞こえたため、定次は相手を上から押さえつけて倒した。しかし、相手はしばらく起き上がれなかったという〔『私の履歴書 最強の横綱』〕。逆にこのことが地元の新聞に載り、この記事を見た大分県警察部長の双川喜一(のちに明治大学専務理事となる)の世話で立浪部屋に入門する。1927年3月場所に初土俵四股名の双葉山は「栴檀は双葉より芳し」から命名し、入門時に世話になった双川部長の1字も含まれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「双葉山定次」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Futabayama Sadaji 」があります。



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