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中性子反射体[ちゅうせいしはんしゃたい] 中性子反射体(ちゅうせいしはんしゃたい、neutron reflector)は中性子を反射する物質。中性子の反射は鏡面反射ではなく弾性散乱に似ている。このような物質にはグラファイト、ベリリウム、鉛、鉄、炭化タングステンなどの物質があげられる。中性子反射体は核物質から発生した中性子を核物質へと反射することで臨界未満の核分裂性物質の臨界を作ることができ、あるいは臨界量、超臨界量での核分裂の量を増加させることができる。 == 原子炉 == ウラン黒鉛連鎖を行う黒鉛炉タイプの原子炉では黒鉛の外殻に炉が囲まれており、この外殻は中性子を炉の中へと反射するため核物質の量が大きく低減できる。 30年の寿命を得るために、小型炉の設計は円柱状の燃料の上部に据えることのできる可動の中性子反射体が要求される。この可動の反射体がゆっくりと下に向かって低下移動することで燃料が円柱の上から下に向かって燃える要因になる。 グラファイトやベリリウムのような軽い素材で作られた反射体は中性子の運動エネルギーを減らす減速材としても使用される。これに対し重い反射素材である鉛や鉛ビスマス共晶は中性子速度の減速についてより効果が少なくなっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中性子反射体」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Neutron reflector 」があります。
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