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取扱いマニュアル : ウィキペディア日本語版
マニュアル[まにゅある]
マニュアル英語:''Manual'')
* 手引書、取扱説明書。本項で解説。
* オート(Auto、自動)の反対の意味で、手動のこと。
 * 自動車の運転方式の1つ、マニュアルトランスミッション
 * カメラのピントの合わせ方、マニュアルフォーカス
* シューゲイザーおよびエレクトロニカアーティスト、ヨナス・ムンク・イェンセン(Jonas Munk Jensen)のプロジェクト名。
*スケートボードBMXで前輪を浮かせて進む、ウィリー走行の一種。
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マニュアルないし手引書(てびきしょ)とは、ある条件に対応する方法を知らない者(初心者)に対して示し、教えるための文書である〔まるで知らない人に専門用語を使って教えることはマニュアルの文章を難しくする。海老沢泰久はそうした現状を憂いて『これならわかるパソコンが動く』(NEC1996年)で実践してみせた。〕。
人間の行動や方法論を解説したものとしては、社会組織といった集団における規則(ルールなど)を文章などで示したもので、一般に箇条書きなどの形でまとめられ、状況に応じてどのようにすべきかを示してある。
また取扱説明書(とりあつかいせつめいしょ)は、機械装置や道具といった工業製品などの使用方法を説明した印刷物などである。図と文章などを使って、解り易く解説してあるのが一般的である。
== 手引書 ==
行動や方法論を示した手引書やマニュアルは、状況に即してどのように対応すべきかを説明したもので、これは所定の社会や組織(企業などを含む)における各個人の行動を明文化して示し、全体に一貫性のある行動をとらせるものである。
組織が巨大化すると構成員の数も増え、相対的にそれらの対応は無視できないコストを発生させる。その構成員の各々が自身の役割を理解している必要があり、これらを個別に口頭で言い聞かせて訓練し、所定の役割を行わせることは労力が必要ともなる。これを補助し労力を軽減させるのが手引書の文章である。組織内での行動が状況に応じてまとめられており、最初はその都度参照し、それらはできれば暗記し従うことが求められる。
これら手引書やマニュアルは様々な状況を想定して、それらの状況に対応する方法を示したものであるが、往々にして想定外で記載されていない現象も発生する。この場合には、問題解決のための手段として組織の統率者(または責任者)がその都度判断し個別に指示を行うなどして対応するが、優秀な手引書の場合はそういった漏れ落ちが少ない。組織に柔軟性をもたせる場合には、事細かに規定が存在すると実際の状況に合った活動に制限が発生し、かえって邪魔になることもあるため、あまり細かく定めないケースもある。(マニュアルには書いてないことなど)「想定外」の事態には全く役立たないこともありうる。
似たような「予め想定して明文化しておく文章」にはガイドラインが存在する。ただしこちらは状況への対応方法が列挙してある訳ではなく、所定の状況における考え方を予め指し示しておくという性質があり、これは手引書のように状況ごとに予め定められた行動のみに限定する性質は無い。手引書の場合は具体的な行動内容が示されているため、理解が容易く従い易いが想定外の状況に対応させ難く、ガイドラインの場合は考え方や理念という抽象的概念を理解しなければならないため扱いが難しいが、想定外の状況には類似する部分から類推して対応できるなど柔軟性がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「マニュアル」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 User guide 」があります。



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