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口噛み酒[くちかみさけ] 口噛み酒(くちかみさけ)は、米などの穀物や木の実などを口に入れて噛み、それを吐き出して溜めたものを放置して造る酒のこと。真臘では女性が醸すことから「美人酒」と呼ばれていた〔。また、人為的に造る酒の発祥は口噛み酒であるという説がある。 日本列島への渡来時期や製法、文化を考えると、同じく米を原料としている日本酒の原形とはなり得ないと考えられている〔。 == 製法 == デンプンを持つ食物を口に入れて噛むことで、唾液中のアミラーゼがデンプンを糖化させる。それを吐き出して溜めておくと、野生酵母が糖を発酵してアルコールを生成する。これが口噛み酒である。 原料は生のまま口に入れて噛む製法の他には、原料を煮炊きしたり、原料を酸敗させた後で口に入れて噛む製法がある。原料を煮炊きすることで糖化しやすくなる〔。この製法は、台湾の高砂族で用いられていた〔。また、原料を酸敗させることで乳酸による酸性下での発酵となるため、雑菌の繁殖を抑えることができる〔。これはラテンアメリカのチチャなどの製法である〔。 溜めたものに水を加えて発酵を促進させる場合もある〔。これは中国系醸造酒の影響を受けたものである〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「口噛み酒」の詳細全文を読む
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