翻訳と辞書
Words near each other
・ 口陥
・ 口音
・ 口頭
・ 口頭の提供
・ 口頭伝承
・ 口頭審理
・ 口頭弁論
・ 口頭注意処分
・ 口頭言語
・ 口頭試問
口風琴
・ 口馴らし
・ 口髭
・ 口鼻膜
・ 口-顔面
・ 口-顔面ジスキネギア
・ 古
・ 古01 (神奈中バス)
・ 古い
・ 古いまま


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

口風琴 : ウィキペディア日本語版
ハーモニカ
ハーモニカあるいはハモニカは、自由簧(フリーリード)を使った小型の吹奏楽器(管楽器)で、主にポピュラー音楽民俗音楽で使われる。かつては口風琴(くちふうきん)などとも訳されていたが、現在では全く使われない。
== 歴史 ==

=== ハーモニカの誕生と発展 ===
1821年ドイツベルリンで、オルガン職人の息子フリードリッヒ・ブッシュマン (Friedrich Buschmann、1805年 - 1864年) という当時16歳の少年が、オルガンの調律用として「AURA(オーラ)」という15個の鉄製リードを付けたを試作した。これがハーモニカの原型とされている。ブッシュマンはアコーディオンの発明者としても知られる。
最初の実用ハーモニカは1824年にウィーンで登場した。当初は全ての音を吹いて出す楽器であったが、1826年にリヒター (Joseph Richter) が吹く、吸うを交互に配列したハーモニカを考案した。この西洋式標準配列は今日「リヒター配列」と呼ばれている。
チェコ国境に近いドイツ東部の町クリンゲンタール (Klingenthal) に住むバイオリン製造者マイゼル (Meisel) は、ブラウンシュヴァイク (Braunschweig) の展示会でリヒターのハーモニカを手に入れ、グラスリッツ (Graslitz) で鉄工をしていたラングハマー (Langhammer) と共にその楽器をコピーし、1827年にハーモニカ製作を開始した。
時計職人のメスナー (Christian Messner) も、1827年にウィーンから持ってきたハーモニカをドイツ南部の町トロッシンゲン (Trossingen)でコピーして売り始め、「マウス・ハープ」と呼ばれる、殆ど現在のハーモニカに匹敵するものを手造りで製造していた。
こうしたことから、一般的には1827年がハーモニカ誕生の年とされているが、当初は「マウス・オルガン」と呼ばれていたという。「ハーモニカ」と呼ばれるようになった経緯については確かなことはわかっておらず、現存しないメーカーの商品名だったのではないかとする説などがある。
; サイドル・ゾーン社
現存する世界最古のメーカーは、クリンゲンタールでサイドル(Christian August Seydel) が1847年に興したハーモニカ専門のサイドル・ゾーン社である。しかし、第二次世界大戦後、企業等の国有化を進めた東ドイツ政府によって工場が接収され、“SEYDEL”の名前を使うことも禁じられた。1989年にドイツの東西の壁が取り壊されてから工場はサイドル一族に返還されたが、2004年に倒産、その後再興して現在に至っている。
; ホーナー社
トロッシンゲンでホーナー (Matthias Hohner) が1857年に興したホーナー社も現存している。当時近隣にはいくつもの小さなハーモニカ工房があったが、ホーナーはそれらを吸収合併していった。それと同時に部品製作の分業化を行い、技術の流出を防いだと言われている。1862年に、ホーナーはカナダに住む従兄にハーモニカを6本送り、6ドルを手にした。これが初めてのアメリカ大陸輸出とされている。
1896年に発売されたマリンバンドという単音10穴ハーモニカはブルース奏者の愛用するところとなり、独特の奏法も生まれた。マリンバンドとはアメリカ海軍軍楽隊のことである。価格は US 50セントで、貧しい人たちにも何とか手の届く楽器であった。本体を横から見た姿がハープに似ているということから当時のハーモニカは米国でも「マウス・ハープ」と呼ばれたため、ホーナー社はブルースハープというモデルも発売した。この名称は現在ではメーカーを問わず、単音10穴ハーモニカを指す代名詞にもなっている。
; ヘリング社
1923年、ドイツ移民のヘリング(Alfred Hering) によってブラジル南部のブルメナウ市(Blumenau)に設立されたヘリング社も、長年にわたり良質なハーモニカを生産し一定の評価を得てきた。ヘリングの死後、1966年にホーナー社の傘下に入ったが、16年後にベルトラッツィ (Alberto Bertolazzi) をリーダーとする投資家グループがヘリング社を買収し、ハーモニカ専門メーカーに戻した。
; クロマチック・ハーモニカの完成
ポケットに入れて持ち歩けるハーモニカは広く普及したが、半音が出せないためアンサンブルには不向きであり、アマチュアの楽器と考えられていた。しかし、1920年代に半音が出せるクロマチック・ハーモニカが開発され、ラリー・アドラー、トミー・ライリー、ジョン・セバスチャンなどのプロ・ミュージシャンが登場した。伴奏用の各種ハーモニカも開発され、数多くのハーモニカ・バンドナイトクラブやステージショーで活躍した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハーモニカ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Harmonica 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.