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古ノルド語(こノルドご、、 )とは、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群に属する言語である。古北欧語(こほくおうご)とも。 一般には、8世紀から14世紀にかけて、スカンディナヴィア人やスカンディナヴィア出身の入植者たちによって用いられていたであろう言語を指す。時代区分を2世紀から8世紀とする文献もある〔たとえば三省堂『言語学大辞典』「古ノルド語」の項。ただし当項目では、8世紀以後の諸方言(古アイスランド語など)を古ノルド語、8世紀以前を「原始ノルド語」(ノルド祖語のこと)と呼ぶ事例についても触れている。〕。 アイスランド語の書物『グラーガース』は、スウェーデン人、ノルウェー人、アイスランド人、デンマーク人がと呼ばれる同一の言語を話していた、と記している。スウェーデンやデンマークといった、東部の方言を話していた人々は、自身の言葉を(デーン人の言語)あるいは(北方人の言葉)と呼んでいた。 == 歴史 == 古ノルド語は、8世紀にノルド祖語から発展して生まれた言語である。 時系列上、「祖語」の時代と、さらに分化の進んだ後代とに大別できる。 * ヴァイキング時代(8世紀-11世紀) - 東スカンディナヴィア祖語、西スカンディナヴィア祖語 * 中世盛期(11世紀以後) - 古デンマーク語、古スウェーデン語、古ノルウェー語、古アイスランド語、古ゴットランド語などの諸方言 ヴァイキング時代以後は、徐々に現在の北ゲルマン語群(アイスランド語、フェロー語、ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語)へと分かれていった。 表記は、古くはルーン文字が用いられていた。2世紀から11世紀にかけて多くのルーン文字碑文が残されている(ルーン石碑、黄金の角など)。しかし、北欧のキリスト教化に伴い、次第にラテン文字が用いられるようになる。アイスランドやノルウェーでは多くのサガや詩(古エッダ、スカルド詩)がラテン文字で書かれた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古ノルド語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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