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古典派の公準(こてんはのこうじゅん)とは、ケインズが、彼の著書『雇用・利子および貨幣の一般理論』において示した命題。第1編第2章「古典派経済学の公準」において、古典派経済学及び新古典派経済学(ケインズはマーシャル、ピグーなどの新古典派経済学を古典派経済学と合わせて「古典派経済学」と呼んでいる)の雇用理論の要約の中で示した。 ==内容== ===古典派の第1公準=== 企業の利潤が極大化されるとき、実質賃金は、労働の限界生産物に等しい。 :労働の限界生産物が実質賃金に等しくなるように雇用量(労働需要量)は決定される。 *利潤=(生産物価格X生産(販売)量)-(名目賃金X雇用量) *実質賃金=名目賃金/生産物価格 *労働の限界生産物=生産(販売)量の増加/雇用量の増加(1単位あたり) 名目賃金10に対し生産物価格2(実質賃金5)であり、雇用量を1増加させると生産(販売)量が10増加する(労働の限界生産物10)ものとする。このとき雇用量を1増やせば利潤は10増加する。そして労働の限界生産物逓減により、労働の限界生産物が実質賃金5と等しくなるまで下がったとき、利潤が最大化されることになる。 なおこの第1公準からは労働需要曲線が導出される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古典派の公準」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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