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古河府[こがふ] 古河府(こがふ)は、室町時代・戦国時代に古河公方の政治権力を担った組織である。享徳の乱により関東における戦国時代が始まったときに、鎌倉府の遺産を継承して成立した。 == 概要 == 享徳4年(1455年)、第5代鎌倉公方・足利成氏は鎌倉から下総・古河へ根拠地を移し、古河公方と呼ばれることになった。このとき多くの奉公衆や高僧が、成氏に従って鎌倉から移住する。さらに、医師や馬具作り、台所管理や武家故実に通じた職能人も古河に集まって来た。日本中世史を専門とする市村高男は、「鎌倉公方の権威と権力を継承した公方成氏の本拠」である古河を「経済や医療・技術・宗教・文化等の面でも東国の最先進地に成長した」と評価し、「鎌倉府の遺産を継承した政治・権力・組織」を古河府と呼んだ〔市村高男 「歴史を見る目、地域を見る目 古河公方の成立とその歴史的前提」『古河の歴史を歩く 古代・中世史に学ぶ』 古河歴史シンポジウム実行委員会編、高志書院、2012年、12頁〕。現在、古河府という表現は複数の研究者によって用いられている〔例えば、江田郁夫 『室町幕府東国支配の研究』 高志書院、2008年、6頁(序章 鎌倉府研究の現状と課題) あるいは、 簗瀬大輔 『戦国史 上州の百五十年戦争』 上毛新聞社、2012年、13頁(古河公方と関東管領の対立 戦国前期の上州) 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古河府」の詳細全文を読む
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