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古畑任三郎の登場人物 : ウィキペディア日本語版
古畑任三郎の登場人物[ふるはたにんざぶろうのとうじょうじんぶつ]

古畑任三郎の登場人物(ふるはたにんざぶろうのとうじょうじんぶつ)では、テレビドラマ『古畑任三郎』の登場人物を列挙し、より詳細に解説する。ドラマの概要については「古畑任三郎」を、作品の詳細については「古畑任三郎のエピソード一覧」を、犯人の詳細については「古畑任三郎の犯人」を参照のこと。
== 古畑任三郎 ==

* 読み - ふるはた にんざぶろう
* 演 - 田村正和(中学生時代:山田涼介
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補
* 生年月日 - 1949年1月6日シャーロック・ホームズと同じ)
* 本籍 - 長野県東筑摩郡本城村大字
* 現住所 - 東京都世田谷区府中市分倍河原へ転居。
* パスポート番号 - TG3226198(2004年1月3日放送「すべて閣下の仕業」においてのパスポート映像より)。
階級は万年警部補。第2シーズン以降番組タイトルから「警部補」が無くなったが、昇進した訳ではない。一度、警察犬訓練所の飼育係に異動したが、「おみくじ殺人事件」で復帰する。
彼の推理法は、鋭い観察眼と直感力でわずかな手がかりや発言の矛盾を即座に見抜き、これだと踏んだ容疑者にいつまでも付きまとい、そして巧みな話術で執拗に質問をかけ追求するという方法であり、事件解決の時には基本的に1対1になる。
血を見ると目眩を起こし、拳銃を持たない(使い方を知らない。小説版では「警察学校での拳銃の射撃実習の際、病欠だった」という設定になっている)など、刑事コロンボとの共通点も多いが、黒いスーツで小奇麗な出で立ち、独身などの正反対の一面もある。所持している警察手帳は、テレビ局から貰った高津小道具店の舞台用小道具の偽物という設定で、「かさばる」と嫌がって不携帯の時さえある(古畑のセリフによれば本物の警察手帳は「失くした」とのことである)。
移動は主にセリーヌの黄金色の自転車でする(ムービープロップではなく、ブリヂストンサイクルが1984年にブランドライセンスを買い、30台限定で製作販売したうちの一台で、実在する。価格は30万円)。運転免許は持っていない。小石川ちなみ(第1回の犯人)の愛犬であった「万五郎」という名の犬を飼っていたが、後に安斎に預けた。また、小清水潔弁護士が殺した被害者の飼い猫「ドモンジョ」を引き取った(この猫は、しばらく後の話でも再登場している)。
第3シーズンでは同級生である安斎亨が55歳であることから古畑の年齢も断定は出来ないものの55歳前後ということになる。
; 性格
: 古畑本人のセリフによると、乙女座のA型の特徴とされる「頭が切れる割に情に流されやすく、意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い」と一致するという(ただし、古畑は乙女座でもA型でもない)。また、「人間に解けない事件はない」など、自分の推理力には絶対的な自信を持っている。「人間は嘘をつく」「嘘をつくことには理由がある」の恩師の言葉から、嘘をついた人間に積極的に接しており、上記の捜査方法と考えると犯人、あるいは犯罪と関わっているのではと嘘をついた理由を徹底的に探っていく(古畑中学生)。
: 推理をすることを何よりも好む。「人が解けない謎を解くのが好き」と語り、風邪でダウンしていても事件が起きていることが分かると、とたんに元気になった。少年時代から新聞の誤植を見つけては投書していたという(第3回)。捜査を楽しんでいるようですらあるが、あくまで犯罪を憎む信念をもって行動しており、ゲーム感覚で行っている犯人に対しては、真っ向から批判した。また、スペシャルで自分の罪を無実の人間に被せ、なおかつその根源たる不正が「この国で日本が立派な国であると主張するため」と訴える黛に対し、「そのために無実の人が犠牲になろうとしているのです」と反論した。また、ファイナル第1回で自分の犯行を見破られ、逮捕が免れなくなった天馬が古畑から言われた「私はこれほどまでに完璧な殺人計画を知りません」という言葉を自ら撤回した際に、古畑は改めて先の言葉を言ってから「ですが、犯人は捕まります」と自らが信じる正義を語っている。
: 負けず嫌いで今泉や犯人の趣味に付き合うも、言い訳をして負けを認めたがらない(今泉と将棋を指した際、王手を掛けられたところで駒をぐちゃぐちゃに混ぜたことで、今泉が「何すんですか!」と叫んだ)。このようにいたずら好きな一面もあるがこれは中学生の時から変わっていない。
: マイペースすぎる性格のため、今泉とはまた違った意味で周囲を振り回すこともしばしばある。
: どんな時でも人生はやり直すことが出来るという考えを持っており、その言葉で人生に絶望した犯人を諭すこともある(第1回、第32回、第42回)。古畑のこの考えは、殺人事件で殺された被害者達の無念を思う気持ちから来ているらしく、第32回では安斎に対して「たとえ全てを失ったとしても、死んでしまった人間のために生き続けることが生きている人間の義務」と発言し、彼に自殺を思い留まらせた。
: 女性の犯人には優しく、第13回では、野田の妻・ひかるが、夫を事故に見せかけて殺害しようとしたのを古畑は知っていたものの、古畑の温情によって見逃している(「消えた古畑任三郎」で今泉はこの事で古畑が犯罪組織と繋がりがあると疑っていた)。また、犯人が男性の場合でも、その人が尊敬に値する人物であれば、たとえそれが殺人者であろうとも実に紳士的にふるまう。逆に、相手が少しでも気に入らない犯人の場合は、完膚なきまでにこらしめるのも特徴のひとつである。特に第17回では、「観覧車のせいで時計台が見えなくなった」という理由で爆弾を仕掛けた林功夫を平手で殴った。古畑が犯人に対して手を上げるという、唯一の例であった。また、知ったかぶった言動で犯人を弄ぶように追い込むことが多く、特に精神的に追い込まれている犯人にはこういった方法で相手を追い込んでいる。なおこのことで総集編にて、第22回犯人・若林仁に「精神的サディスト」と称され相当ショックだった様子。
: 自分の先輩で警視を務める小暮音次郎から、拳銃を携帯せず、さらに撃ち方を知らないことを突っ込まれた際には、「主に頭脳労働を担当している」と語っている。最終的に、犯人である小暮のアリバイの矛盾を古畑が暴いたときには、小暮から「納得いったよ。君に拳銃は必要ない」と評され、古畑はそれに対して「最高の褒め言葉です」と返して敬礼をした。
; 家族・友人
: 結婚はしていない(第42回)。小石川ちなみとは、事件後かなり親しい関係だったが、第20回で事件現場に到着した古畑は、小石川ちなみの結婚式の帰りであることを話しているため、彼女は別の男性と結婚したことが分かる。第42回で大野かえでにも、告白めいた言葉をかけられたが、すぐに彼女は死亡したため、やはり恋愛に発展することはなかった。中学生時代は同級生の戸部明日香と互いに好意を持っていたが、古畑が事件を解決した後、転校してしまい恋愛関係に発展することはなかった。
:「古畑任三郎 VS SMAP」でSMAPのマネージャーを務めていた旧姓前田(演:戸田恵子)と家族ぐるみの付き合いがあるらしい。
: 友人は少ないらしい(第10回)。
: 四人兄弟(兄二人と弟一人)の三男で、一番上の兄は九州大学付属病院に勤務しており、弟の名は金四郎という。ただし、前者は台詞で語られたのみで、後者も劇中に登場したのは偽者であり、いずれも本人は登場していない。父親はタヒチへの旅行中、頭上から落ちてきたヤシの実に当たり客死した(第40回)。ただし、これは古畑が当時「容疑者の音弥をかばう人間」と見なしていた天馬から証言を引き出す為の誘導尋問をした際の発言であり、真実は不明。中学生時代には村唯一のキャバレーに勤める母親〔向島が聞いた噂によると、そこで他のホステスの男を奪ったことによるもめ事で古畑は村を去るハメになったという。〕と二人暮らしで兄弟はおらず、父親は母の弁によるとアメリカへ帰ったとのことだが古畑自身信じていない。
; 特技・好物
: 好物は魚肉ソーセージ酢豚(思いっきり酸っぱいもの)、スイーツ(ケーキパフェ)、ハンバーガー(コンビニチェーン店「MINORIYA」と、モスバーガーのもの。ただし、MINORIYAのものについては、ピクルスが真ん中に一枚、それを取り囲むようにして周りに四枚、計五枚を花びらのようにどこから食べてもピクルスに当たるようにしなければいけない)。得意料理はミートローフ、焼き茄子茶碗蒸しフランスパンを浸して食べる癖がある)。第3回では喫煙している描写がある。
: ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にルナのファン。少女コミック(「カリマンタンの城」作: 小石川ちなみ)の愛読者。サザエさんは最初の歌だけが好き。中学生時代はシャーロック・ホームズが大好きであったようで、かなり精通している。
: 特技は、独特のフォームで投球するボウリング野球ピッチャーをした際も、その構え(完全にボークであった)で投げている(1球だけとはいえ、イチローからストライクを奪った。2球目は場外ホームランを食らった)。この時は「高校時代は野球部に所属しエースで4番」であったと語っている。学生時代はバスケ部や野球部、応援団などに所属。英語は軽くはしゃべれるが、海外ではミスを連発し、自分が注文したものとは全く別のものが運ばれてきたこともしばしばである。なお、数学の成績は最低だったとしている(二本松晋から聞かれた際に答えている)。
: 越路吹雪の「サン・トワ・マミー」や「ラストダンスは私に」などは数少ない歌のレパートリーのひとつであるが、歌唱能力はいまいちで、中浦たか子から「下手」と言われた。
: テレビはよく見ているようで、『LOVE LOVE あいしてる』などのような若者向けの番組が大好きである。SMAPのメンバーが過去に出演していたテレビ番組(『夢がMORI MORI』・『満員御礼!学園キッズ』・『青春家族』・『時間ですよ平成元年』・『赤ずきんチャチャ』など)のことをよく知っており、「拝見していましたよ」と語りかけてSMAP本人たちをも感心させた(第26回)。ラジオ番組「中浦たか子のミッドナイトジャパン」に出演経験もあり(第11回)、テレビのクイズ番組「クイズ王」にも出演したが、全ての問題で問題を最後まで聞かずフライング、最後の問題では今泉の不適切なヒントもあって的外れな答えで不正解を出し、相手に一言もしゃべらせないまま準決勝で敗退(第19回)。「鬼警部ブルガリ三四郎」という刑事ドラマの監修をしたことがあり、「ラブポリス」という刑事ドラマに関しても監修を頼まれることがあった(第42回)。オカルト関連には全く興味がない。
; 部下達との関係
: 今泉に対しては、からかったりこき使ったりと散々な扱いをしているが、第14回では、弁護士・小清水を犯人と見破り、そのうえで「友人の人生がかかっている」と発言し、法廷の場で今泉の無実を証明してみせた(古畑は確証がない限り本人に向かって犯人とは言わないが、このときだけは証拠がないのに「私はあなたが殺したんだと思ってる」と発言した)。スピンオフ作品である「巡査・今泉慎太郎」では、今泉へのバースデープレゼントとして、オリジナルソング(番組テーマ曲の替え歌)を作詞していたことが明らかになっている。第3シーズンでは「消えた古畑任三郎」で今泉の過失で死にかけたためか今泉の扱いがかなり悪くなっている。
: 西園寺に対してはその能力を認め、第32回では安斎の下へ連れて行ったりもしている。また、古畑が犯人と対決する際には居合わせていることも何度かあった。
: 向島に対しては中々名前を覚えなかったが、第2シーズン最終話(総集編扱いの第25回を除く)である第24回で名前を覚えた。その後、第36回と第39回では古畑達と一緒に旅行に行ったりもしている。第41回では、向島の退職後も古畑は彼のことを気にしていたと西園寺が発言している。また、この回の最後で古畑はイチローのために自首した向島に温情をかけて見逃している(イチローが唯一ついた嘘が義兄である向島を守ることであったため、彼への敬意を表し、向島のアリバイ工作を罪に問わなかった)。また、「古畑中学生」では中学の時に1か月間同じクラスで彼の助手を務めていたことが判明。
: 第39回では花田が今泉達のことを古畑の「お友達」と言ったことに対し「2人は友達ではない」という趣旨の発言をしている。第40回では「祟りだ!」を連発する今泉に辟易していた。
; その他
: よく業界用語を言い間違え、そのことを何度も指摘されるというのが定例の流れになっている。第1回ではコミックを漫画、第24回ではフラワーアレンジメントのことを生け花、第27回では検案のことを検死、第39回では勲章のことを「メダル」と何度も言い間違えている。
: コンビニエンスストアが好きらしく、財布の中にはレシートが隙間なく詰まっている。
: 容疑者に質問を行う際、よく「いや、形式的なものです」と前置きする。また、何か考えるとき、親指と人差し指を立てた片手を、額にあてるのが癖。
: 容疑者に苦悩の胸中を打ち明けられたとき(被害者の死を知らされた、あるいは古畑に屈服したあと)に、「お察しします」というのも口癖である。
: 容疑者などから難しい用語を聞くと、「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」と、歯周病菌の名前を言って対抗することがある(ただし、それは古い学名で、現在はアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンスが正しい)。
: SMAPの事件を解決してから、そのことをやたらと人に自慢するようになる。
: 警察犬訓練所に異動していた際には自分が訓練した犬にかつての犯人の名前(「おたかさん」「ばんずいいん」「しゅんぽうどう」「ふたば ほうよう」等)を付けていた。
: 事件を解決した夜は、部下や関係者達を自宅に呼んで鍋パーティーを開く(今泉は呼ばれていないらしい)。
: 有名な古畑任三郎のテーマは実は「今泉君を讃える歌」として歌詞つき版が存在しており、作詞は古畑が行ったことになっている。
: 『名探偵コナン』単行本23巻の「青山剛昌の名探偵図鑑」において、犯人にとって最も相手にしたくない名探偵と称されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「古畑任三郎の登場人物」の詳細全文を読む



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