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阿弥陀寺 (京都市左京区)[あみだじ]
阿弥陀寺(あみだじ)は、京都市左京区大原の北側に位置する古知谷(こちだに)にある浄土宗の寺院。山号は光明山。院号は法国院。古知谷阿弥陀寺ともいう。 == 歴史 == 1609年(慶長14年)3月、弾誓(たんぜい)上人が開山した念仏道場である。弾誓は尾張国の出身で、9歳で出家後、諸国を行脚して修行の後、この地に来た。開山から4年後の1613年(慶長18年)5月23日、弾誓は当寺で62歳で示寂した。弾誓は体質を樹脂化したうえで自ら石棺に入り即身仏となったと伝えられる。当寺の本堂脇の巌窟内の石棺には弾誓の遺骸(即身仏)が安置されている。日本で最南端の即身仏とされるが、明治初年に現在の石棺に収められた後は一切公開されていない。体の保存状態が良くなかったことが原因と考えられているが、詳しい理由はわかっていない。石棺にはすぐ近くまで行くことができる。 本堂には開山弾誓の像(弾誓が自らの毛髪を埋め込んだ自作の植髪像と伝える)も本尊として安置している〔『昭和京都名所図会 3 洛北』、pp.146 - 148〕。浄土宗寺院では一般に阿弥陀如来だけを本尊とするが、当寺は阿弥陀とともに弾誓像を本尊として安置することから「弾誓仏一流本山」と称する〔『京都大原 - 山里にひっそり息づく歴史をたどる』、pp.96 - 97〕。 本堂から300メートルほどの山上にある禅公窟は、享保年間(1716 - 1736年)、弾誓を慕ってこの地にやってきた近江国の念仏行者澄禅が参禅したところと伝えられている〔『昭和京都名所図会 3 洛北』、pp.146 - 148〕。
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