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インスタントコーヒーとは、コーヒー豆の抽出液を乾燥させて粉末状に加工したインスタント食品である。湯を注ぐだけでコーヒーが完成する。 ソリュブルコーヒーと呼称される例もあるが、「インスタントコーヒーとソリュブルコーヒーは定義の異なる製品である」として両者を区別する立場もある(後述)。 == 発明者 == コーヒーを即席食品化する場合、抽出液を粉末化するのがもっとも簡易である。しかし、その加工過程では嗜好品であるコーヒーにとって重要な味や香りが損なわれやすい。加工後も味と香りを維持する技術の改良史が、インスタントコーヒーの歴史と言える。 1771年にイギリスで水に溶かすインスタント・コーヒーが発明されたが、製品の貯蔵可能期間が短く発展せず、1853年にもアメリカで開発が試みられたが保存に成功しなかった〔。 1889年にニュージーランド、インバーカーギルのコーヒー・香辛料販売業者デイビッド・ストラングが「ソリュブル・コーヒー・パウダー」(可溶性コーヒー粉末)の作成法の特許を取得し、「ストラング・コーヒー」として製品化したのが、記録上確認できるはじめとされる〔Instant coffee invented down south 2012年12月16日〕〔1890 First Annual Report, New Zealand, Patents, Designs and Trade-marks ニュージーランドの商標出願記録で1889年1月28日付、3518号としてストラングの出願記録が掲載されている。記載された商品名は"Strang's Patent Soluble Dry Coffee-powder"〕。 1899年にアメリカのイリノイ州シカゴに在住していた日本人科学者のカトウ・サトリ博士が、緑茶を即席化する研究途上、揮発性オイルを使用したコーヒー抽出液を真空乾燥する技術を発明し、1901年にニューヨーク州バッファローで開催されたパンアメリカン博覧会で「ソリュブル・コーヒー」と名づけて発表した〔RANDY ALFRED,Aug. 11, 1903: Instant Coffee, a Mixed Blessing ,08.11.09 ,12:00 AM.WIRED(日本語訳WIRED2009.9.10.「インスタント・コーヒー、最初の特許は日本人」 〕〔西東秋男編『日本食文化人物事典 人物で読む日本食文化史』筑波書房,2005〕〔富田仁編『事典近代日本の先駆者』(日外アソシエーツ 1995)〕〔大阪市立中央図書館レファレンスサービス、2010年、レファレンス協同データベース。カトウ・サトリについては彼とその発明品について著述したいずれの文献でも詳細な情報に乏しく、このレファレンス事例でも詳細不明のままである。〕〔〕。1903年にカトウは特許を取得した(USP735777)が、商品化には成功しなかった〔。 1906年にアメリカ合衆国でがインスタントコーヒー製法の特許を取得し「Red E Coffee」として製品化し成功を収めたが、ストラングやカトウの製法とワシントンの製法との関連は不明である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インスタントコーヒー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Instant coffee 」があります。 スポンサード リンク
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