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台北市立植物園 : ウィキペディア日本語版
台北植物園

台北植物園 (Taipei Botanical Garden) は台北市中正区にある植物園。市内ではあるがかつての市壁外にあたり、小南門から南東に位置する。台湾における初の植物園で、園内には2,000種を超える植物が収集されている〔 〕。清代末期の建築物「欽差行台」が移築されており、これも見所のひとつとなっている〔 〕。

== 歴史 ==
かつてこの辺りは台北湖があり、やがて湖が干上がり陸地になるとB.C.2500年頃に人類が定住するようになったという〔前掲。当時の遺物が発掘されている。〕。植物園の起源は日本による台湾統治の時代であり、1896年に日本人によって創設された「台北苗圃」が前身とされる〔。南方への進出を期した日本が食用あるいは薬用といった目的で、台湾以南で採集された植物の種子を収集、研究する拠点として活用された〔。現行の名称である「台北植物園」と命名されたのは1921年のことであった〔。2008年より古蹟として認定されている腊葉館(植物標本館)は、1924年に建設された〔。腊葉館で収集された標本は現代においても保存されている〔。同じく古蹟で清代末期の建築物である欽差行台(元々の建築の一部。布政使司衙門。現在は布政使司文物館という展示施設として使用されている〔)は1931年の台北公会堂(現在の中山堂)建設にともない解体される予定であったが〔、保存のため1933年〔に中山堂のある場所よりこの植物園に移築されたという経緯をもつ建物である。第二次世界大戦後、植物園は所轄が殖産局林業試験場、中央研究所林業部、総督府林業試験所と変遷する中で研究成果も蓄積されていった。現在は入場無料の観光施設として〔、また市民の憩いの場としての側面もあわせ持った植物園として健在である〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「台北植物園」の詳細全文を読む



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