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台子 : ウィキペディア日本語版
台子[だいす]
台子臺子(だいす)は茶道の点前に用いる茶道具で、水指など他の茶道具を置くための棚物の一種。真台子・竹台子をはじめとして様々な種類がある。一般に格式の高い茶礼で用いるものとされており、とくに真台子は献茶式などで用いられている。真台子を用いた点前は、茶道の点前の精神的・理論的根幹を成すものと考えられており、奥儀・奥伝・奥秘などと呼ばれて最後に伝授される習わしである。
==形状==

通常は長方形の板2枚を柱で支えて直方体とした構造をしており、2枚の板は上を天板(てんいた)、下を地板(じいた)と呼び、地板のほうが厚くなっている。柱は手前側のものを勝手柱(左)・客柱(右)と呼び、奥側は角柱(左)・向柱(右)と呼ぶ。
; 真台子
: 真塗り4本柱の台子で、最も格が高い。大きさは幅91cm奥行き42cm高さ67cmほどとかなり大型で、京間でなければ畳からはみ出てしまう。通常は皆具(水指・杓立・建水・蓋置の4つを同一素材・同一意匠で揃えたもの)を合わせる。
; 竹台子
: 桐木地に竹の4本柱。元は村田珠光の創案と伝えられ真台子と同寸だが、現在一般に見られるのは千利休が炉用に改変した小型のもので、幅75cm奥行き38cm高さ60cmほどである。
; 及台子(きゅうだいす)
: 2本柱の台子で、及第台子ともいう。科挙の進士及第の者のみが通れる門を象ったとも、進士及第の作文を置くための台に由来するともいわれる。
; 高麗台子
: 宗旦好みと遠州好みとがあり、この2つは名称が同じだけで形状は全く異なる。宗旦好みは幅67cm高さ50cmほどと小振りの真塗りで、琉球貿易により到来した唐物の卓を象ったもの。遠州好みは木地製で台子というよりは大棚に近い。
ほかに流派ごとに様々な好み物がある。例としては真台子から爪紅台子・桑台子・老松台子などが、及台子から銀杏台子などが好まれた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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