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台形CSGダム[だいけいしーえすじーだむ]
台形CSGダム(だいけいシーエスジーダム、英: trapezoid-shaped CSG dam、trapezoidal CSG dam)とはダムの型式の一つで、砂礫に水とセメントを配合して生成されたCSG (Cemented Sand and Gravel) を原材料として台形状に盛り立てたコンクリートダムの一種である。日本において開発された最も新しいダム型式であり、現在日本においてのみ施工されている。 == 概要 ==
CSGとは、直訳で「セメントで固めた砂礫」で、現地の原石山で比較的容易に採取できる砂礫に水とセメントを混合した材料である。通常なら骨材を選定する必要があるが、良質・粗悪なものを混合することがCSGの肝である。台形状にしたのは経済的、強度的にダムとしての必要条件を満たすためである。 財団法人ダム技術センターが開発したダムであり、河川管理施設等構造令の適用除外規定における大臣特認制度適用ダム(参照 )として申請された。CSG工法としては、1999年(平成11年)3月に長島ダム(大井川・国土交通省中部地方整備局)の上流仮締切で施工されたのが最初であり、長期供用する河川施設としては同じ長島ダムの貯砂ダムに適用された。貯水ダムとしては2005年(平成17年)に沖縄県の億首ダム(当時、のちに金武ダムに改名)が第1号に認定され、着工されている。 ダム本体工事において設計・施工・材料の合理化が最も重要となっているが、台形CSGダムについては材料採集の簡便化による「材料の合理化」が最たる特徴である。また、それに伴うコスト縮減やダム現場周辺の良質な材料の採取が難しい状況やコスト縮減等の観点から、ダム型式をロックフィルダムや重力式コンクリートダムから国土交通省の了解を得た上で、変更した例も見受けられる。 長島ダムの上流仮締切をはじめ幾つかのダムで、ダム本体施工に向けて着実に実験的に試験施工は実施されたが、長期的な供用(強度、耐用年数および大規模地震(L2地震動)に対する安全性など)については、現時点では未知数である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「台形CSGダム」の詳細全文を読む
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