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台高山脈(だいこうさんみゃく)は、紀伊半島東部に位置する山脈。大台ヶ原山地(おおだいがはらさんち)とも言う〔徳久・三省堂編修所(1989)、291ページ〕。 三重県と奈良県の境を成し、標高1,000~1,600m級の山々が連なる。大峰山脈と共に「近畿の屋根」と称される〔ほか、「近畿の秘境」〔『富士フォトサロン 』富士フイルム〕・「三重県の屋根」〔の異名を持つ。柿本人麻呂の短歌「東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」(『万葉集巻1』)にある「東の野」の「かぎろひ」とは、現在の奈良県宇陀市大宇陀からこの山脈にかかる陽炎(かげろう)を見て詠んだものとされる。 == 概要 == 紀伊半島一帯に広がる紀伊山地の1つで、高見山(1248.9m)から大台ヶ原山(最高峰:日出ヶ岳=1695.0m)まで南北に連なる山脈である。稜線の長さは30kmに及び、北は高見山地、南は牟婁山地(むろさんち)、西は大峰山脈と隣接する。三重県と奈良県の境界になっており、山脈の東側が三重県、西側が奈良県である。 「台高山脈」は、山脈の両端にある大台ヶ原山と高見山からそれぞれ1字ずつとって名付けられた合成地名である。奈良県吉野の岸田日出男の命名であると言われる〔。 山脈の北部は室生赤目青山国定公園・香肌峡県立自然公園、中部は奥伊勢宮川峡県立自然公園、南部は吉野熊野国立公園に指定され、日本政府や三重県・奈良県によって自然が保護されている。 大峰山脈と共に奈良県の主要な山脈であるが、大峰山脈に比べれば台高山脈の知名度は劣る〔深田久弥『大峰山 大台ヶ原 (3/3) - 日本百名山 - 地球発 - どらく 』朝日新聞(2010年5月31日閲覧。)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「台高山脈」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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