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『史上最大の作戦』(''The Longest Day'')は、1962年のアメリカ映画。モノクロ。20世紀フォックスが製作・配給。第二次世界大戦における連合国軍のノルマンディー上陸作戦(作戦名は「オーバーロード作戦」)の詳細を描いたコーネリアス・ライアンによるノンフィクション「The Longest Day」(邦題:「史上最大の作戦」)を原作に製作された戦争映画である。 == 概要 == 20世紀FOXの大プロデューサーダリル・F・ザナックが心血を注いで製作してアメリカからジョン・ウェインやヘンリー・フォンダらが参加した他、英仏独からも豪華キャストを迎え、製作費1,200万ドル(当時のレートで43億円)の巨費〔この時期の超大作映画としては「ベン・ハー」の1,500万ドル、「戦艦バウンティ」の2,750万ドル、「クレオパトラ」の4,000万ドルに比べると少ないのは全面的に米軍を始めNATO軍の協力を得たのと、ザナックの存在が大きく、スターのギャラを抑えられたことによる。〕を投じた。なお当時20世紀FOXは「クレオパトラ」の製作で財政上の問題を抱えて会社が倒産寸前までいったが、この映画の世界的な大ヒットで再建したと言われている〔もともと20世紀FOXは「20世紀映画」と「FOX映画」が合併して出来た会社であり、その「20世紀映画」の創業者であり、20世紀FOXの役員でもあったザナックはこの映画のヒットで社長に返り咲いている。〕。戦争映画としては「史上最大の」映画である。連合国側だけでなくドイツ側の視点でも描いているドキュメンタリー風の映画で、臨場感に溢れている事で評価が高い。 地味で日本人には馴染みにくい原題『一番長い日』を、当時20世紀FOX日本支社の広報を務めていた水野晴郎が「史上最大の作戦」と改題した。 音楽はモーリス・ジャールが担当して主題歌はこの映画に出演した歌手ポール・アンカ(Paul Anka)が撮影中に作詞・作曲〔ポール・アンカ自身が歌ったレコードも発売されている。〕し、ミッチ・ミラーが行進曲風に編曲して自身の楽団・合唱団が演奏している。 アカデミー賞では5部門でノミネートされ、そのうち撮影賞、特殊効果賞を受賞した。 後年、本作のフィルムにコンピュータで着色した「カラー版」も製作されているが、軍服や徴章、勲章などの色に誤りがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「史上最大の作戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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