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極右(きょくう、英:far right, extreme right)、または急進右翼(英:radical right)、または超右翼(英:ultra-right )とは、極端に右翼的な思想・個人・集団を指す。対義語は極左である。 == 概要 == 極右とは、左翼・右翼の分類を前提とした用語で、その思想の性向が極端に民族主義的である個人や集団を指す。通常、自己の帰属する国家・民族が他に対して絶対的に優越するという信条のもとに、他民族の排除、ならびに従属化を肯定する自民族至上主義をその本質とする。〔Merkl, Peter H. Weinberg, Leonard. ''Right-wing extremism in the twenty-first century''. London, England, UK; Portland, Oregon, USA: Frank Cass Publishers. Pp. 127.〕 その思想・行動における傾向として、自国・自民族の結束の基礎となる権威の崇拝(権威主義・国粋主義)、自国・自民族が他者に絶対的に優越するという信条(自民族至上主義・民族差別・選民思想・排外主義・外国人嫌悪)、社会改革を目的とする暴力的手段の肯定(テロリズム・過激主義・急進主義)、自国・自民族を主体とする武力行使の積極的肯定(軍国主義)、男権主義(男尊女卑・ミソジニー)、その他の社会的少数者の排除(優生思想・反同性愛主義)などが含まれる〔Robert L. Hilliard, Robert L; Keith, Michael C. ''Waves of rancor: tuning in the radical right''. New York, New York, USA: M. E. Sharpe, Inc, 1999.〕。 その典型として、ごく一般的には超国家主義(ファシズム・ナチズム・ネオファシズム・ネオナチ・日本帝国主義など)の思想・運動・体制が含まれるとされる。また、宗教的原理主義(キリスト教原理主義・イスラム原理主義・ヒンドゥー原理主義)は、しばしば共産主義を含む進歩主義勢力と対決姿勢をとることから、政治的には極右に分類される場合が多い。〔The Routledge Companion to Fascism and the Far Right 〕〔http://books.google.ca/books?hl=en&id=Ual1NR2WPasC&dq=%22far+right%22&printsec=frontcover&source=web&ots=K5bdSeB96U&sig=RC-_zQR3OGeCIj0c4vJv6EEHgAk&sa=X&oi=book_result&resnum=5&ct=result#PPR7,M1〕〔http://books.google.ca/books?hl=en&id=sVZ8EUvJjJ4C&dq=%22far+right%22&printsec=frontcover&source=web&ots=SMPfNA8ixk&sig=c_rZ76IsxCm_Kb959LzCekTHYek&sa=X&oi=book_result&resnum=8&ct=result#PPR5,M1〕〔http://books.google.ca/books?hl=en&id=JcJ5nr2MZfUC&dq=%22far+right%22&printsec=frontcover&source=web&ots=Y5MrmJz〕 ただし、極右・右派・中道・左派・極左などの分類はあくまで発語者の主観に基づく相対的なものであり、強い民族主義的傾向をもつ個人・集団を批判するレッテルとして用いられる側面がある。しばしば思想内容よりも行動上の過激主義や、共産主義を掲げた全体主義(スターリニズム・マオイズム・主体思想)を指す場合もあるように、極右(極左)の語は、状況によって様々な意味で使用され、相互に矛盾する場合も少なくない。〔Betz & Immerfall 1998; Betz 1994; Durham 2000; Durham 2002; Hainsworth 2000; Mudde 2000; Berlet & Lyons, 2000.〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「極右」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Far-right politics 」があります。 スポンサード リンク
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