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右翼団体(うよくだんたい)は、右翼思想を掲げる政治団体または政治的勢力である。 右翼的または保守的思想や団体は、古来よりあらゆる時代・地域に存在している。17世紀以降の啓蒙思想や、18世紀以降の産業革命による近代化により、進歩主義や自由主義や個人主義などの思想と、政治的・経済的には資本主義や社会主義などが進展すると、それらに疑問を持ち反対する対抗勢力として右翼思想や保守主義を掲げる団体も明確化していった。 右翼団体の多くは、その国や地域の文化的・歴史的・伝統的な価値観や、それらに基づく社会秩序や社会体制を支持しており、ナショナリズムや民族主義や国家主義あるいは地域的な共同体を重視した多数の思想や運動が存在している。 しかし「右翼団体」の公式な定義や範囲は存在しておらず、自称する団体、自称しないがそう他称される場合が多い団体、あるいは政治団体としての実態を伴わないが暴力団などが摘発回避のため偽装している団体、更には革新派や左翼団体からレッテル張りされた団体も少なくなく様々である。政治的スペクトル上の位置づけでは、通常は保守主義、権威主義、全体主義、君主主義、集団主義、あるいは反共主義などの指向を持つ場合が多い。 反共主義については、 国際勝共連合=(統一教会( 文鮮明氏の設立)と共闘する部分もある。 == 日本の右翼 == 日本の右翼団体は、通常は観念右翼、正統右翼、仁侠右翼、革新右翼(国家社会主義)、街宣右翼、宗教右翼、新右翼(民族派)、行動する保守などに分類される。また「右翼団体」の呼称はあくまで左翼との比較における名称であるため、自ら右翼団体と標榜することはなく一般には「愛国者団体」という表現をする(連絡機関の団体名にも「愛国」の文字が見られる)。 伝統的な意味の右翼思想は、伝統や文化の価値を重視する保守主義であり、日本の右翼が思想的な源流を主張するのは近世の国学や、明治維新の三傑と目されながらも士族の反乱である西南戦争を起こした西郷隆盛などである〔猪野健治『日本の右翼』〕。これらは、西洋化につながる近代化や、それを推進する中央政府を警戒し、地域の宗教や歴史や習俗の独立性や継続性を重視する、保守的・伝統的・地方主義的な右翼潮流として、以後の政府や資本家の用心棒的な「観念右翼」や、社会主義に対抗し、国内の腐敗を除去する「革新」を打ち出す〔「右翼―3.第二次世界大戦前の日本における右翼運動とファシズム」 小学館日本大百科全書〕「革新右翼」とは別に存在していくことになる。 日本では、車両を用いて駅前や街頭、官公庁近辺や攻撃対象となる企業や集会場の周辺等で大音量による抗議、宣伝活動や公道を大音量の音楽を流して走行する「街宣右翼」が広く知られ「典型的な右翼」と見られがちであるが、この活動方法は1970年(昭和45年)内外にあらわれたものであり、一部の団体は暴力団と表裏一体の右翼団体(仁侠右翼、右翼標榜団体)であり、思想面での政治運動には積極的ではなく、企業恐喝や政治家有名人恐喝などを目的としたいわゆる偽装右翼団体の場合がある〔2006年(平成18年)10月19日東京・外国特派員協会での講演にて。ビデオニュース・ドッドコム 〕〔 Paul Baylis, "Korean activist braces for `storm of fascism'" 〕〔「今こそ日本的変格を目指す右翼民族派が立つ時」『朝まで生テレビ!激論!日本の右翼』全国朝日放送、1990年〕〔李鳳宇『パッチギ!的 世界は映画で変えられる』岩波書店、2007年(平成19年)、p192〕〔岡留安則『噂の真相25年戦記』集英社新書、2005年(平成17年)、p58。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「右翼団体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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