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合駒、合い駒(あいごま)とは、将棋用語の一つで、 遠距離に利く走り駒(何マスでも進める、飛・竜・角・馬・香の総称)に対して、間に駒を入れて利きを止めること、またはそれに使われる駒のことを言う。 主に王手に対して使われ、合駒が有効な場合「合いが利く」、しても取られるだけで意味のない場合「合いが利かない」という。王手以外でも、走り駒で当たり(次に取られる状態)になっている駒を守るために、当たりになっている駒と走り駒の間に駒を置くことも「合駒」と呼ぶことがある。 == 合駒の種類 == 合駒は持ち駒を打つことが多いが、盤上の駒を動かして合駒にすることもある。また、自分の駒の利きのないところに合駒をしてもただ取られるだけなので、特殊な場合を除き自分の駒の利きのあるところ(多くは玉の隣)に合駒をする。 ;移動合 :持ち駒を打つ代わりに盤上の駒を動かして合駒すること〔『日本将棋用語事典』p.17〕。 :持ち駒を残す・玉の退路を空けるなどの場合によく利用される。 ;中合(ちゅうあい) :玉から離れたところに合駒すること。捨合(すてあい)とも〔『日本将棋用語事典』p.111〕以下のような状況で用いられることがある。 : *王手をかけた駒を近づけてかわす。 : *駒を近づけて、その駒に当てて別の合駒をする。 : *他の駒と利きの重なるところ(焦点という)に打ち、他の駒の動きを制限する。 この2つをあわせた移動中合もあるが、実戦では少ない。 図1の左側は、△8五香の王手に対して▲8七歩と中合した局面である。これを△同金や△同香成では王手にならないし、△同香不成なら▲9八玉と逃げ出すことができる〔合駒をせずに▲9八玉では、△8七香成以下詰まされる。▲8七歩△同香不成は、△8七香成を消した合駒である。〕。図1の右側は、▲4二竜の王手に△3二歩と中合した場面である。これを▲同竜と取らせて△2二金とすると、竜取りになる。先手が竜を逃がせば、後手の手番になる〔△3二歩▲同竜を省いて△2二金と指すと、先手は竜を逃げる必要がないため攻めを継続できる。〕。 合駒に使用した駒によっては、その駒を利用して詰む手順が生じることがあるので注意が必要である。右の図で、▲8七歩の代わりに▲8七香と合駒すると△同香不成、▲9八玉、△9六香、▲9七合駒、△8八金(香成)で詰む。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「合駒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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