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合衆国(がっしゅうこく)とは、英語における政体呼称の一つである“United States”の対訳語であるとされる語である。"United Provinces"の訳語としても用いられることもある。国名に用いられ、現在はアメリカ合衆国(米国)とメキシコ合衆国(墨国)の2か国がある。古くは前者のみであり、日本で単に合衆国と呼ぶ場合はアメリカ合衆国を指すことが多い。英語の“United States”に関しても同様である。 == 概要 == United Statesとは、複数のState(州、国、邦)の連合体を意味し、現代の日本語に直訳すれば「連合諸州(諸国・諸邦)」、意訳すれば「連邦」のような意味合いとなる。しかしながら、江戸時代末期(幕末〔例えば日米和親条約の正式名称は「日本國米利堅合衆國和親條約」であり、U.S.A.は「米利堅合衆國」と訳されている〕)以降、現代に至るまで日本の政府・社会一般では一貫して「合衆国」を用いている〔なお、United Statesを「合州国」と訳す著述家もおり、その代表者は本多勝一であり、本多にならう者も決して少なくない。ただし、本多は著書の中でこの表記は自分の趣味で行っているものであり、U.S.A.の正式名称の変更を意図するものではないと断りを入れている。〕。「連邦」の語はFederationの訳語として当てることが多い〔アメリカ合衆国でも政府機関の中には連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation,FBI)や連邦航空局(Federal Aviation Administration,FAA)のように"Federal"(連邦)が使用されているものがある。〕(ロシア連邦、セントクリストファー・ネイビス連邦など)。 「合衆国」が使われる以前の "United States of America" の漢字表記としては、日本では「アメリカ共和政治」〔宮澤俊雅『「US漢号」覚書:「合衆国」考』,北海道大学文学研究科紀要vol.109(2003)p101-157. 北海道大学学術成果コレクション 〕〔箕作省吾『新製輿地全図』、1844年古地図の世界-電子展示- 〕、「アメリカ合同国」〔新発田収蔵『新訂坤輿略全図』、1852年蘆田文庫特別展 〕、中国では「美理哥合省国」「兼摂列邦」「育奈士迭(United Statesの音訳)」〔斎藤毅『合衆国はなぜ合州国と書かないか』 ,参考書誌研究第2号(1971),国立国会図書館参考書誌部〕などがある。 参考までに、“United Kingdom”は「連合王国」と(イギリスの日本語での正式名称は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」)〔明治から昭和初期において、イギリスの説明として「合衆王国」を用いる例が教科書や新聞等で散見される〕、 “United Nations”は「国際連合」「連合国」と訳されるように、現代ではUnitedは「連合」と訳されることが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「合衆国」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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