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吉村寿人 : ウィキペディア日本語版
吉村寿人[よしむら ひさと]

吉村 寿人(よしむら ひさと、1907年 - 1990年)は日本の医学者。生理学者として師である正路倫之助兵庫県立医科大学、後の神戸医科大学初代学長)より731部隊に赴任するよう命じられ、凍傷研究に従事した。吉村の731部隊における研究について、かつての部下らによるハバロフスク裁判での証言やイギリスの取材陣らが収集した証拠資料と証言資料では、人体実験での貴重な「研究」とされる。戦後、731部隊の人体実験のデータと推定されるものを用いて日本生理学会に論文を多数発表する。また、戦時中においてもすでに成果を同学会において口頭発表がなされていた。戦後京都大学に戻り、正路倫之助が学長になった兵庫県立医科大学(現在の神戸大学医学部)に移動して研究を続け、その後京都府立医科大学の教授となり、学長を務めた。1978年には、「環境適応学」の先駆的業績を果たした功績に勲三等旭日章が授与された。

== 年譜 ==

*1930年(昭和5年)京都帝国大学医学部卒業
*1936年(昭和11年)京都帝国大学講師、同年4月 京都帝国大学 医学博士 論文の題は「硝子電極法による血液水素イオン濃度の研究(英文)」〔博士論文書誌データベース〕。
*1938年(昭和13年)731部隊第一部凍傷研究班長
*1945年(昭和20年)帰国
*1962年(昭和37年)日本生気象学会会長
*1967年(昭和42年)京都府立医科大学学長

*1972年(昭和47年)兵庫医科大学教授
*1978年(昭和53年)勲三等旭日中綬章受章
*1980年(昭和55年)神戸女子大学教授

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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