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薬師寺吉祥天像[やくしじ きちじょうてんぞう]
薬師寺吉祥天像(やくしじ きちじょうてんぞう)は、奈良時代の吉祥天の画像で、奈良県薬師寺に所蔵されている。1951年、日本の国宝に指定された。「吉祥天女画像」とも称する。 == 概要 ==
=== 材質・様式等 === 国宝指定名称は「麻布著色吉祥天像」(まふちゃくしょくきちじょうてんぞう)。サイズは53.0×31.7センチメートル。麻布に描かれ、額装仕立てになっている。日本の絵画は絹や紙に描かれたものが多く、麻布に描かれたものはまれであるが、正倉院宝物の菩薩像や東大寺伝来の釈迦霊鷲山説法図(ボストン美術館蔵)のような奈良時代の作品には麻布に描かれたものがある。吉祥天像は両手を胸辺の高さに上げ、左手に如意宝珠を持ち、向かって右向きに表される。頭部に円形の光背を表す。頭髪は髷を結い、華やかな髪飾りを付ける。衣は薄紅と朱を主体として花文様を表し、裳(スカート)は色変わりの縞模様、前掛けは緑地に菱形の花文を散らしたデザインとする。腕から垂れる袂(たもと)や前掛けの左右の鰭状の飾りが風になびく様子を繊細に表している。顔貌表現やS字形の姿態など、様式的には盛唐絵画の影響が指摘される。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「薬師寺吉祥天像」の詳細全文を読む
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