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吉胡貝塚 : ウィキペディア日本語版
吉胡貝塚[よしごかいづか]

吉胡貝塚(よしごかいづか)は愛知県田原市にある遺跡
== 概要 ==
蔵王山南麓の汐川河口左岸側に位置する縄文時代晩期末葉から弥生時代前期の貝塚遺跡で、1922年大正11年)10月と翌年3月に行なわれた京都帝国大学清野謙次による発掘調査で302体の縄文人骨が出土し〔検出した埋葬人骨は甕棺葬も含めて総数340体。甕棺装では成人と幼児の合葬が一例ある。屈葬が圧倒的に多く、伸展葬は少数である。抜歯が多くみられる。イヌの埋葬例もある。〕、その名を知られることとなった。
1951年昭和26年)、文化財保護委員会(現・文化庁)による文化財保護法に基づく最初の発掘調査が行なわれて、土器石器骨角器の他に埋葬人骨が数多く出土し、縄文時代の研究資料において大きな成果を得た。同年12月26日には国の史跡に指定された。
その後も1983年(昭和53年)の調査が行われ、また1993年平成5年)から2000年にかけて史跡指定地とその周辺が公有化され、その上で2001年度から2006年度に亘る再度の調査が行われた。後に公園として整備され、2007年11月より「吉胡貝塚史跡公園」として公開されている。
大規模な貝塚1か所と小規模な貝塚4か所によって構成されていることが近年の調査で確認されているが、住居遺構に関しては未だ見つかっていない。遺物は縄文時代中期から中世までのものが多数発掘されている。
貝類では、ハマグリが最も多く、オキシジミ、アサリ、マガキなどが、鳥獣類も多様で、サル、ウサギ、キツネ、ブダイ、スズキ、マグロなどの骨格が出土している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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