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同音異字(どうおんいじ)とは、同じ音の語や字でありながら、別の文字であること。通常の熟語のほか、伊東と伊藤(いとう)、東海林と庄司(しょうじ)、仙台(宮城県)と川内(鹿児島県)(せんだい)のように、人名や地名でも見られる。 ここでの「音」の意味は「発音」の意味で、「音読み訓読み」の「音」ではない。訓読みの「病む」と「止む」も同音異字である。 逆に、「下手」は「へた」「しもて」「げしゅ」「したて」、人名の東海林は「とうかいりん」「しょうじ」と、複数の読み方がある。このように、同じ漢字で異なる複数の読みがある場合は同字異音という。 漢字にはもともと同音異字のものが多く、中国から日本に伝わる際に中国語の読みが日本で読みやすいものに置き換えられた際に、中国語で似通った音がまとめられ、同音異字の文字が非常に多くなった。 同音異字の場合、ほとんどの場合は字義が異なるので同音異義(どうおんいぎ)となる。しかし、「奇手」と「鬼手」のように同音同義の例もある。 ==同音異字の例== 同音異字の例は無数にあるので、ここでは、特に紛らわしいもの、意味が逆のもの、意味が似ているもの、注意を要するもの、頻繁に見かける誤植のケースなどに限って例示する。 *偏在 - 遍在(正反対の意味になる。) *冷遇 - 礼遇(正反対の意味になる。) *競演 - 共演(正反対の意味になる。) *排外 - 拝外 *意義 - 異議 *主席 - 首席 *定石 - 定跡 *奇手 - 鬼手 *犯す - 侵す - 冒す *強行 - 強攻 - 強硬 *即効 - 速効 - 速攻 - 即行 *大勢 - 体制 - 体勢 - 態勢 *追及 - 追求 - 追究 *意外 - 以外 - 遺骸 *彗星 - 水星 *印象 - 印章 - 引証 *引退 - 隠退 *科学 - 化学 - 下顎 *確立 - 確率 *過料 - 科料 *急性 - 旧姓 - 急逝 *県議 - 嫌疑 *府議 - 溥儀 *都議 - 伽 *口腔 - 航空 - 高空 *選考 - 先行 - 先攻 - 線香 - 専攻 - 閃光 *高校 - 航行 - 孝行 - 口腔 - 後攻 *交渉 - 高尚 - 公証 - 口承 - 鉱床 - 工商 - 厚相 - 哄笑 - 考証 - 校章 - 工匠 - 公称 - 公娼…等IME辞書に22個 *公立 - 効率 - 高率 *故人 - 個人 - 古人 *賛辞 - 産児 - 惨事 - 三次 - 参事 *自覚 - 字画 - 寺格 - 痔核 *次官 - 時間 *指示 - 支持 - 私事 - 師事 *視聴 - 市長 - 支庁 - 試聴 *死亡 - 脂肪 - 志望 *小学部 - 商学部 *条例 - 条令 *助数詞 - 序数詞 *辞典 - 時点 - 自転 - 字典 - 事典 *男子 - (立川)談志 *女子 - 助詞 - 女史 - 序詞 *女性 - 助成 - 女婿 - 女声 - 助勢 *阪神 - 半身 - 半神 *私立(わたくしりつ) - 市立(いちりつ) *正確 - 性格 *中傷 - 中小 - 抽象 *終了 - 修了 - 収量 *同士 - 同志 *東武 - 東部 - 頭部 *西武 - 西部 - 声部(部首「声(こえ)」の正式名称) *放送 - 包装 - 法曹 *春日部 - 粕壁(実際は歴史的な表記の変化) *春日井 - 春日居 - 鎹(伝統的な金属工具) *日立 - 常陸 *死活 - 師勝 *はんだ - 半田 *熊 - 球磨 - 隈 *小唄 - 幸田 *天気 - 転機 - 転記 *都島 - 宮古島 *立冬 - 栗東 - 立党 *競走 - 競争 - 強壮 - 競漕 - 協奏 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「同音異字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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