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御成通線(おなりどおりせん)は、かつて愛知県名古屋市に存在した名古屋市電の路線(路面電車)の一つである。同市北区の大曽根停留場と上飯田停留場を結んだ。名古屋市電気局(1945年以降交通局)により1944年(昭和19年)に開業。廃止は1971年(昭和46年)である。 == 路線概況 == 全長は約1.68km(1962年3月末時点)〔『交通事業成績調書』昭和36年度、pp.63-68〕。終端(上飯田停留場)の一部を除いて複線で、全線が併用軌道である〔『名古屋市電が走った街 今昔』、pp.18-19〕。 起点大曽根停留場は、同名の鉄道駅(大曽根駅)から500mほど西に離れた、国道19号や名古屋市道東大曽根上飯田線等が交差する大曽根交差点に位置していた〔。御成通線はここから市道東大曽根上飯田線を北上する〔。この交差点には御成通線のほか、交差点から南方へ進む市道上に高岳線、大曽根駅方面へ向かう国道19号上に大曽根線が存在した。なお、御成通線は高岳線とは直通できるが、大曽根線とは直通できない配線であった〔。 大曽根から2つ先の平安通一丁目停留場は、市道東大曽根上飯田線と名古屋市道名古屋環状線が交差する同名の交差点にあった〔。現在、名古屋環状線の地下には名古屋市営地下鉄名城線があり交差点地下には平安通駅があるが、この区間の開通は市電廃止から10か月後の1971年12月のことである。 この平安通駅から名古屋鉄道(名鉄)小牧線に接続する上飯田駅までの区間では、市電のあった市道東大曽根上飯田線の地下を地下鉄上飯田線が通るが、開通は市電廃止後から30年以上経った2003年(平成15年)である。地下鉄が開通する前の名鉄上飯田駅は、上飯田駅前交差点東側の地上にあり、南側に駅ビル(名鉄上飯田ビル)が付随した。御成通線の終点上飯田停留場はこの駅ビルの西隣の路上に設置されていた〔。 駅の南方には名古屋市営バスのバスターミナルがあるが、ここは市電があった当時は市電の車庫(上飯田電車運輸事務所)であった。この車庫への引込線は、上飯田側からのみ出入庫できる配線であった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名古屋市電御成通線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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